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手紙「ライフデザインの源より」2025.02.07 服部直子より皆さんへ
こんにちは、ライフデザイン・ラボ事務局の服部です。新しい年になり、あっという間に1か月が過ぎました。今、私は静岡市主催の「ここに~ライフデザイン人財育成講座」と、丸の内プラチナ大学「物語思考デザインコース」の2つの講座の事務局を務めています。
二つの講座のベースに在るのは梅本龍夫さんの「物語マトリクス理論」ですが、それぞれの講座の趣旨が個別にあり、運営側のスタッフやゲストも異なり、受講される方々の属性も異なり、静岡と東京という実施する場も違います。それぞれに良さがあり、とても一言では語れません。ご関心のある方、服部を捕まえてお尋ねください(笑)
二つの講座に共通していることは、「自身の物語を内観すること。他者の物語に触れること」です。役割上、多くの方の「物語」に触れるとき、私自身の中でも自分の中に生まれてくる感情や想いを観つめます。共感に溢れる物語が多いのですが、中には、「なぜこうなっているのだろう?」と理解しようと努力が必要な場面もあります。そして、講座内でのできごとだけではなく、実際の自分の生活や仕事の中で起きてくるときに、この講座で学んだことが生きるなぁと実感しています。
自分の心が乱れるような出来事は、否応なくやってきますよね。。。左脳で考えてきたことが崩壊し、右脳が起動するときです。ネガティブな感情が生まれて、苦しくなります。ネガティブな感情は厄介ですね、大きく、インパクトのある出来事であればあるほど、自分や相手を時に容赦なく攻撃しますから。
解決するためにもがきます…苦しいですね、私もつい最近ありました。
私の手順は、こうです。
原因を追究するとき、ネガティブな感情をできるだけオフにして、相手や出来事を理解しようと努めます。
相手の心理や出来事の背景を探りつつ、自分自身が、今、何に傷ついているのか、どう思っているのかも内観します。
もう一つ頑張るのは、世阿弥の「離見の見」を意識します。舞台に立つ自分を観客として観る視点です。これは訓練するとできるようになるなぁと実感します。身近にリアルな「観客」となってくれる人がいたら(「智慧の車座」のような対話の場)、時間短縮できるかもしれません。
これに少し時間をかけると、私個人に起きた出来事が、私を取り巻く人達や出来事、人生の時間軸含め、どんな意味があるのか?という問いが生まれ、問いの答えのような気づきがあり、「大きな物語」として捉えられる瞬間があります。起きた出来事を、私や相手という人ではなく、「事象」として捉えることができます。事象として考えられたら、気づけたことの有難さ、喜び、負の感情からの解放感があり、上手くいくと、一歩踏み出すことができます。行動が変わるのです。自分の狭量なエゴから解放され、広く大きな自分としての一歩が観えるのです。必要な良いことを創る一員になれるという感覚かもしれません。
今、「源が繋がっている」というのは、このような感覚なのではないかと感じています。
服部直子
一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク
ライフデザイン・ラボ運営事務局