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ゆる募)西葛西出版の3人目

 この世界で一番自由なやつが海賊王だ!!

 
  すっかり流れに置いてかれている超長編漫画『ONE PIECE』の名台詞である。パンクハザード編あたりから置いて行かれはじめ、ビッグマム編を見終えたあと、戦意を喪失した私だが、やはりどこかでじっくり読み直したい。
 
 細かいところはわからないのだが、大きな流れとしては今の時代を捉えている作品だと思う。だからこそメジャー作になるのだ。

 仲間を集めて海賊船に乗り込む。たとえ世界政府の敵となり、悪役として賞金首になろうとも、自由に、自分たちの目的のために冒険を続ける。

 いい大人として、今更ながらに『ONE PIECE』の話をするのは恥ずかしくもあるのだが、実際に西葛西出版の価値観もそうなっているところがある。

 そして、社長である私がもっとも重視するのはやはり自由であることだ。自由さを失ってしまったら幸福はやってこない。自由ではない時間は365日のうち基本的にはゼロにしたい。自由な時間の中で、自分の選択、決断の結果としての物事だけをやっていたい。理想を言えば。

 ちなみに『ONE PIECE』の第一作が少年ジャンプに掲載されたのは1997年の7月。私が高校一年生のときだ。第1話をみたときに、この作品は伝説になると思った。そう思った作品は『ONE PIECE』と『Hunter×Hunter』だけである。

 さて。4期を迎えた西葛西出版。このままスケールアップする見込みがあるんだかないんだか、さっぱりわからない状態で、今はYoutubeを中心に活動を維持している。もちろん、書籍の計画も進めているので、次の1年はもう少し出版社らしくなるはずだ。

 会社の状況が悪く、モメンタム(勢い、流れ)が悪い状態で無理矢理本を出版すると、その赤字で一気に倒産するリスクがあった。なので、西葛西出版としては活動に弾みをつけていくためのYoutubeを続けながら、BtoBの仕事を中心に何とかやりくりしてきた。

 結果、何とか3期を追えて4年目に入ることができた。4年こそ勝負!Youtubeは全チャンネルあわせると登録者は8000を越えた。今年は順調にいけば1万。何か起これば2万だって狙えるはずだ。

 西葛西出版が今後成功していくためには、本を出して一定の売上を作ること、Youtubeを頑張ること、中村とあしかが健康でいることが重要だ。そういえば健康診断いかないと!(to あしか、私信)

 この3つが成立していれば次第に流れは良くなっていくだろう。もちろん、トラブルもあるかもしれないが、自分たちの声で説明できるYoutubeがあれば、リスク回避がしやすい。

 今はYoutubeの時代なので、Youtubeをやっていないと発言力が非常に低くなってしまう。一方で、自分たちのチャンネルが年単位で運営されていて、しっかりと成立していると、嘘や欺瞞をせず誠実にしている限りは、きっとうまく伝わるだろう。

 ただし嘘や欺瞞、虚飾のために、視聴者を騙すような使い方をすると、自然と火が点いて、燃えかすしか残らなくなってしまうかもしれない。

 というわけで、西葛西出版は3人目を募集している。といっても正社員募集というようなちゃんとした求人はできない。だいぶ安定してきたが、まだまだベンチャー期なので、人を雇用する余裕などないのだ。

 中村社長とあしか副社長の役員報酬は月8万円、手取りで6万円ちょっととなる。しかし、これが会社から払われたのは、1回のみとなっている。

 この状況でどうやって生活しているのかという話なのだが、生活費が本格的にどうにもならなくなったタイミングで、かつ、会社に内部留保があれば「役員からの借入を返却する」というようなフローをすれば急場はしのげる。

 内部留保があれば。

 支払いなどもあるし、会社を運営していくためのコストもかかるので、一歩間違えば個人が破産したり、会社が倒産したりするかもしれないという危うい綱渡りを続けている。

 なんというブラックな状況か!!と思われるかもしれないが、創業の経営者というのはそういうものなのだ。社長になって一年目は資金繰りの大変さが心労となり夢にも出てくるほどきつかったのだが、今はもうすっかり慣れた。自転車操業万歳!!サイクリング最高!!ヒャッホー!!

 もちろん、エンジェル投資家と呼ばれる謎のお金持ちから借りてくるという方法もある。しかし、そうすると経営に口を出されてしまうというリスクが生じる。出版社としてそれは絶対に避けたい。自由にものを言えてこそ出版社の価値がある。誰かの代弁をするだけなら、出版社を苦労して経営していく意味はない。

 ということで、現在は中村とあしか氏で株式を100%所有している状態となっている。極論だが、西葛西出版から大ヒット作が出て、年商が1兆円となった場合には、2人とも大金持ちになる。

 一方で、会社がこのまま倒産してしまうと、我々は借金を負うことになる。いや、実際のところ借金にはならない。そうはならないようにハンドルしているからだ。しかしながら、会社に対する貸し入れが回収できないことになるので数年分の仕事が無駄になるという意味で、大損はすることになる。

 さて、本題である。現在募集しているのは待遇が保証された正社員ではない。正社員を雇う前に、まずは我々が自分の収入を確保しないと、家族を幸せにすることができないからだ。それに未払いが生じたら地獄へと突入してしまう。

 なので今募集するのは役員候補である。役員はみだりに増やすことができないポジションだし、noteで募集するのもだいぶクレイジーな話なのだが、あしかさんも実はnoteで見つけて来たし、もう1人最初だけいた役員もnoteで見つかったのだ。

 創業から3年経っているので、中村とあしか氏ほどのリスクはない。もう少しやれば黒字化する可能性は大いにある。しかし、マンパワーが十分ではないし、今後その傾向はさらに顕著になっていくものと思われる。

 条件面は要相談なのだが、今募集しているのは、本業の傍ら、西葛西出版をスケールさせることに労力を投資できる人材である。

 業務の柱としては、書籍の制作、書籍の販売、Youtube番組の製作である。その他、あまり外には言わないBtoB系の仕事もしているが、それはメインではないので、基本的には書籍とYoutubeが主となる。

 書籍制作の経験は不問だが、業務の性質上、学習能力や、日本語の読解能力などは高いものが求められる。ただ、これは学力とは異なる。従って学歴などは必要ない。

 具体的な業務としては、スケジュール管理、ウェブサイト運営、書籍の制作補助、動画編集、書店営業、広報、経理などのうち得意なものを担当してもらうことになる。

 報酬面は、最高でも中村やあしか氏と同額であるし、最初から毎月は出せない可能性が高い。

 デメリットは大きいものの、会社経営に投資することのリターンは大きく、創業期を乗り切ったベンチャー起業であるため、倒産する確率はだいぶ抑制されたと考えられる。

 スタートアップ企業としては、シード期、アーリー期を超えて、ミドル期に入ろうというところなのだが、それには少し馬力が足りないという状態だ。

 会社を経営するというのは我が子を育てるようなもの。これ自体が非常に楽しいことで、恐らく他の仕事では代替できない。我々はワンコを0歳から育てているが、今から入る方は1歳から育て始めるというようなイメージだ。

 では具体的にどういう方に来てほしいのか。
 
 1つは、中村とあしか氏と共に楽しくやれそうな方。ここを外してしまうと日常が苦しみに満ちたものになってしまうので、フィーリングは重視したい。飲み食いするのが好きで、中村と一緒にバーベキューの準備をしてくれる人だと、個人的には嬉しい。逆になるだけ人付き合いはしたくないというドライな人はうちは合わないような気がする。もちろん、中長期的にはそういった人材も必要になってくるのだが、今回は役員候補であるため、現役員との感覚的なズレがないことを強く求めている。そういう意味では、西葛西出版やOWL magazineのYoutubeリスナーは相性がいいと思う。

 次にリモートではなく西葛西のオフィスまで来ることができる方。もちろん常勤である必要はないのだが、我々はリアル対面式のほうが生産性が高い傾向にあるため、週1~2はオフィスに来ることを絶対としたい。もちろん昼間は本業がある場合などもあるかもしれないが、我々は12時~19時くらいがコアタイムになっているため、その後でも問題はない。

 地方在住でも時折来てくれるのであれば問題はないのだが、いかんせん交通費が潤沢にあるわけではない。そこがクリアできれば問題ないのだが、すべてリモートとなってしまうと円滑に経営ができないと考えている。これは、社会一般においてリモートの効率性が担保されるかという話ではなく、中村とあしか氏の性格や行動などを原因として、リモートの人材が効果的に活用できないという経験に基づいている。

 お試し期間を経過してうまくやっていけそうということであれば、株式を一定量取得していただき、役員として西葛西出版の経営に携わっていただくこととなる(株式を持たなくても問題なし!)。

 役員って何のことだかわからないけど、西葛西出版は好きだし一緒にやっていきたい、というくらいの人のほうがちょうどいい気はするので、気になる方はいつでもお声がけいただきたい。年齢、性別などの区分はないが、西葛西出版のYoutubeは番組の性質上、下ネタが入ることがあるので、そこが絶対NGだと危ない予感しかしない。

 もちろん面と向かって下ネタばかり飛ばしているような人間ではないのだが、番組の性質上、どうしてもその手のネタが入ることがある。例えば(以下自粛)。なるだけ裁判フラグは立てないようにしたい。

 出版社という器があれば、やりたいことは大抵できる。どうしてもTOEICの本が作りたいと思えば作れるし、鍾乳洞探検の本だって作れるし、レモンサワー偏愛本でも、釣りの本でも、飯の本でも作れる。獅子舞の本も作れるし、映画の本も作れる。

 文字通り楽しいことを仕事にすることができる。一方で、自由で楽しいからこそ経営という面では極めてシビアに考える必要がある。

 現状の出版業界の考え方として、売れそうな本を作る。売れた本の2匹目、3匹目のどじょうも狙っていくというものがある。出版不況が長く続く中、挑戦をしない風潮が強まってきた。

 そういう意味では西葛西出版は野心のある出版社だといえる。わずか3年の間に、何度も何度も派手に転んだのではやくも絆創膏だらけではあるが、夢は大きく、冒険心に満ちている。

 我々は売れそうな本を作るのではない。
 
 どうしても作りたい本を作る。そして、その本を必死で売るのだ。

 そういう意味において、著者のこれまでの実績なども一切気にしない。強い想いがあり、志しがあり、夢があるなら勇気を出して出版に向けて動いていきたいと思う。

 ベンチャー起業なので「教えてもらう」ということはあまり期待できない。ノウハウなどまだほとんどないのだ。だから、一緒に試行錯誤して「学んでいく」ことを求めたい。

 出版は著者の夢を成し遂げる仕事になりうるし、それは読者にも届き、誰かの夢へと延長していくこともある。

 金、金、金、金と世知辛いことばかり言われる世の中だが、我々は東京都江戸川区中葛西の地で、夢を追い続ける。

 そんな西葛西出版を共に育ててみたい。いまのうちに参加してみたいという方よ!! さぁこい!! バッチこい!!

 この文章にピンと来た方は info@nishikasaibooks.jp  までご連絡ください。

株式会社西葛西出版
代表取締役社長
中村慎太郎



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中村慎太郎 日記を毎日書いています。
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