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映画の感想 「リバー、流れないでよ」温泉に行きたくなる、癒やしのタイムリープ

AmazonPrimeVideoで鑑賞しました。


簡単な説明

冬の老舗旅館で突如始まった2分間のタイムリープ。巻き込まれたのは旅館のスタッフと宿泊客。みんな一緒に2分間が繰り返される中、人間模様が動き出します。明るいヒューマンドラマ。安心して観れます。


簡単な感想

現実の延長線にある不思議な時間体験。とても面白かったです。抑揚とメリハリが効いており、最後までダレることなく楽しめました。

ウィットに富んだ脚本、アイディアの良さと、製作陣の実力が伺える作品です。冬の老舗旅館という舞台設定も秀逸で「いつかこんなところに旅行に行きたいなー」と思いました。

お気に入りのポイント

温泉街の日本旅館という特殊なロケーション・舞台装置が、閉塞空間でのシチュエーション・ドラマに上手に活かされています。

ループが切り替わった瞬間の画面の構図が毎回美しいなと思いました。2分間のカット長回しのリフレインは緊張感があり、とても興奮しました。

ループものは悲観的な展開になりがちですが、この作品では「2分間を繰り返している!」という事象に気づき、それぞれが徐々に事態を受け入れていく様子が非常にコミカルに描かれており、愛らしかったです。

主演の藤谷理子さんの演技はお見事で、コロコロ変わる表情と屈託のない口調がとても可愛らしいです。まさに本作の看板。舞台女優として活動されている方のようで、実力派。これからの活躍に注目したいです。

残念だったポイント

終盤の畳み方は、若干チープな感がありました。不思議なものは不思議なまま話を閉じてほしかったなと。自分の好みとはちょっとズレたものだったので残念。

終わりに

新感覚だけど尖らず、安心して身を任せられた邦画。
ラストカット、素晴らしかったです。
この製作陣の他の作品も、鑑賞したいと思いました。


自己紹介依頼の初noteは、映画の紹介にしました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。


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