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[四柱推命] 滴天髄 通神論9-4 干支総論 [和訳 現代語訳]
皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回のテーマは「干支総論」第3回。天全一気についてだったわね。4つの天干が上手く働くためには、健全な地支のサポートが必要。旺相する季節に生まれ十分に通根していれば、天干地支の気が流通生化し、たとえ天干4つが同一五行で偏りがあったとしても貴命となるでしょうね💖
詳しくは前回の記事をチェック✨
今回のテーマは「干支総論」第4回。早速見ていきましょう🏃♀️💨
⚠️原文として載せている『滴天髄闡微』には、命式例が数多く取り上げられておりますが、割愛させていただきます🙇♀️
⚠️和訳、現代語訳の正しさについては保証いたしません💦
⚠️押さえておきたいポイントに「💡」印を付しています。
✅原文
💡1 地全三物,不可使天道莫之容。
🌸原注
2 寅卯辰、亥卯未而遇甲庚乙辛,則天不覆。
💡3 然不特全一氣與三物者,皆宜天覆地載,不論有根無根,皆要循其氣序,干支不反悖為妙。
🌸任氏
4 地支三物者,支得寅卯辰、巳午未、申酉戌、亥子醜之方是也。
5 如寅卯辰日主是木,要天干火多;
6 日主是火,要天干金旺;
7 日主是金,要天干土重。
8 大凡支全三物,其勢旺盛。
💡9 如旺神在提綱,天干必須順其氣勢,泄之可也;
💡10 如旺神在別支,天干制之有力,制之可也。
11 何以旺神在提綱,只宜泄而不宜制?
💡12 夫旺神在提綱者,必制神之絕地也,如強制之,不得其性,用激而肆逞矣。
13 旺神者,木方提綱得寅卯也是也;
14 制神者,庚辛金也,寅卯乃庚辛之絕地也。
15 如辰在提綱,四柱干支又有庚辛之助,方可制矣。
16 所謂循其氣序,調劑得宜,斯為全美。
17 木方如此,餘可類推。
✅和訳 現代語訳
💡1 地支に三物(三方会局)が揃う場合、天の道理にそれを受け入れさせないわけにはいかない。
🌸原注
2 寅卯辰や亥卯未が甲、庚、乙、辛に会うと、天はそれを覆わない。
💡3 しかし、一つの気(地全一気?)や三物が揃う場合に限らず、全て天が覆い地が支えるべきである。根があるかないかに関係なく、全てその気の順序に従い、干支が逆らわない(相剋関係ではない)のが理想である。
🌸任氏
4 地支における三物とは、寅卯辰、巳午未、申酉戌、亥子丑のように、各方角の三支の組み合わせを指す。
5 例えば、地支に寅卯辰が揃い日主が木である場合、天干に火が多いことが望ましい。
6 日主が火である場合、天干に金が旺じることが望ましい。
7 日主が金である場合、天干に土が多いことが望ましい。
8 一般的に、地支に三物が全て揃う場合、その勢いは旺盛である。
💡9 もし旺神が提綱(月支)にあるならば、天干はその気の勢いに従い、それを洩らすべきである。
💡10 もし旺神が他支にあり、天干にそれを制する力があるならば、それを制するべきである。
11 なぜ旺神が提綱にある場合は、ただ洩らすのが良く制するのが良くないのか?
💡12 それは、旺神が提綱にあるとき、必ず制神の絶地にあたるからである。もし強引にそれ(地支の旺神)を抑制すれば、(天干の制神は)その性質を発揮することができず、(地支の旺神が)激しくなり自由に振る舞ってしまう。
13 旺神とは、木の方角であれば提綱に寅、卯がある場合である。
14 制神とは、庚、辛の金であり、寅卯は庚辛の絶地にあたる(庚は寅において十二運絶、辛は卯において十二運絶)。
15 もし辰が提綱にあり、四柱の干支に庚、辛の助けがあれば、初めて抑制できる。
16 所謂気の順序に従い、調整が適切であれば、これが完全な美しさとなる。
17 木の方角がこのようである。他の方角についても類推できる。
✅波濤ろく🌊の解釈
今回のテーマは「三方会局」について。一般的に、三方会局は三合会局より力が強いと言われているので、その溢れるパワーをどうやって活用するのかは大事な話💪
1、4 「地支三物」について、任氏は三方会局のことだと言っている。阿部泰山氏の本には、地支蔵干にある3つの干のことと書かれていたけれど、私は任氏の説を推したいわね📚
9、10 今回のポイントは、三方会局の力を「洩らすべきか、制するべきか」ということだと考えるわ。任氏注では、全てのパターンを網羅できていない気がするし、矛盾していると感じられる記述もある🤷♀️
例えば、三方木局(寅卯辰)の場合、【9】では月支に寅、卯があれば、天干において木気を洩らすべきだと言っている🌳🔥【6】では日主が火行なら、天干には金が旺じることが望ましいと言っている🌳🪓じゃあ、月支が寅、卯で、日主が火行の場合は、天干に火行と金行、どちらが多い方が良いのかという疑問が生じるわよね?🤔
そこで、私なりに整理してみると……
月支が寅🐯、卯🐰 ➡ 日干に関係なく、火行干支によって木気を洩らすのが良い
月支が辰🐲 ➡ 日干によって、欲しい五行が異なる
日干が木行🌳 ➡ 火行干支によって木気を洩らすのが良い
【理由】通根透干して木が旺じ過ぎるため日干が火行🔥、土行⛰️、水行💧 ➡ 金行干支によって木気を制するのが良い
日干が金行🪓 ➡ 土行干支によって金を生じるのが良い
【理由】木局を制する金を助けつつ、五行のバランスを取るため
もちろん、これが正解というわけではないけれど、三局によって特定五行の力量が強まるときは、「洩らすべきか、制するべきか」という視点を忘れないようにしましょうね💖
今回はここまで✨
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次回をお楽しみに、拜拜👋