中国武術の「弓歩」(弓箭式)の解説(初級編)!!李書文八極拳の架式(歩形)の練習法!!
中国武術には、架式と呼ばれる技術があります。歩形とも呼ばれますが、下半身の形態を言います。
中国武術には、多くの架式がありますが、中核となる架式が存在します。
中国の、ほとんどの武術に存在する架式が、馬歩(騎馬式)と弓歩(弓箭式)です。
それだけ中核となる架式だという事です。
ただし、同じ名称を冠した架式であっても、門派(流派)や系統によって、細かな形態や要求が同じ訳ではありません。
ここでは、李書文系の八極拳の影響が強い、当流の架式について解説していきます。
馬歩(騎馬式)については、過去の記事にて解説しておりますので、下記リンクをご覧下さい。
また、中国武術のほとんどの門派(流派)において、力の発生は、下半身から行われます。
架式の形態の違いは、力の発生法の違いだと言えます。
そして、この力の発生法を元にして、戦闘法が出来ているため、戦闘法も架式が違えば、異なってきます。
つまり、架式の形態や要求が違うという事は、全く異なる武術だという事です。
「弓歩」(弓箭式)とは
弓歩は、一般的に、兵隊が隊列を組み、弓を引く時の体勢、または下半身が弓の形に見えることから弓歩という名前がついたと言われています。
この架式は、前述の通り、多くの中国武術に出てくる非常にオーソドックスな架式だと言えます。
中国武術では最初に習う架式の一つです。
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