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中国武術の站椿功と意味!!站椿功からの発展
中国武術には、站椿功(タントウコウ)と呼ばれる訓練法が存在します。
これは、ある一定の形で止まり、その形を維持させる訓練です。
門派(流派)による站椿功の違い
八極拳では馬歩(騎馬式)と呼ばれる型で訓練する事が一般的です。
他に有名な型では、形意拳では三体式、心意六合拳では鶏歩、太極拳や意拳などでは、呼び方や細かい形は別にして立禅の形などが上げられます。
もちろん、門派や系統によっては站椿功を重視しない門派もあるかもしれません。
また、同じ名前の武術で同じ架式を練習していても、細かい要求は違うかもしれません。
しかし、一般的には上記のような訓練を行うと思います。
では、このような訓練は何故必要なのでしょうか。
站椿功の意味
站椿功と呼ばれる訓練の意味については、門派や系統、練習者のレベルによっても変わってきますが、基本的な意味としては基準を作るためだと思います。
それは、解りやすい言い方をするなら、各門派や系統の戦闘法に必要な身体、あるいは勁道を作るための姿勢を作るという事です。
この外面的な姿勢の制御は、訓練を続ければ、身体の内部での制御へと移行され、この段階にいたれば形は不必要になります。
しかし、最初の段階では外面的な基準を守り、制御するところから初めます。
そして、この訓練によって癖付けられた基準を套路(型)の中で反映させます。
站椿功からの発展
站椿功の練習によって形成された基準は、技が決まった定式の部分はもちろん、定式と定式の間でも同様に維持されます。
当たり前の話しですが、止まった状態で基準を維持できないものが、動きの中で維持出来る訳がありません。
つまり、站椿功とは、攻防、制敵、発勁などを含む各門派の戦闘法の全てを運用するための訓練だと言えます。
また、訓練が進めば、身体だけでなく、精神の基準を作る訓練法ともなります。
八極拳などで練習する馬歩站椿(騎馬式)の解説記事リンク
太極拳や気功で練習する站椿功、「無極椿」の解説記事リンク
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