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感性を育てる

「ん?なんでおんなじ絵ばっかりなんだろう・・?」

息子が小学校の頃、授業参観で見た作品の絵がみな同じだった。構図も色も何もかも。

「これ見る必要あるのかな・・?何を見るのだろう?絵に正解なんてあるの?お手本通りに描けてきれいに色を塗れたらいいのかな?」

何枚見ても同じ絵が続く中、疑問がぐるぐる頭の中を駆け巡る


衝撃・・だったけれど、それ以上に衝撃だったのは、他の大人がそれに対して何も感じていないことだった。

「うわ・・この国の教育やばくない?何を育てようとしてるのかな?もしかして感性を消す教育なんじゃない?」

本来何の先入観もない子ども達は、髪の毛は黒で肌は肌色・・なんて関係なく好きな色を塗るはずなんだけどな・・。それを先にお手本を見せてこの通りに・・なんてやると自分の想像力を使わなくなる。ただでさえ本も読まなくなってきているのに、創造性を育てる分野でこんな教育をしていたら、感性なんて育たない。

感性・・は人それぞれだ。感じ方はみな違うのだと教えるいい機会なのに、ここでも「みな同じ」を強いられる。

結果、コントロールしやすい「平均的な」人間ばかりを作る。

平均から外れた子はだんだん居場所を失っていく。この恐ろしいシステムが社会を作っている。

けれど・・

「風の時代」はそういう古い体制を吹き飛ばして、新しい感性を育てるものにとって代わるだろう。

個々がお互いの感性を尊重しあえる社会に変化するだろう。素晴らしい絵も音楽も生まれるだろう。天才もたくさん生まれるだろう。社会も激変するだろう。もうそれがすでに始まっている。

「みな同じ」呪縛からの解放

「みんな違ってみんないい」世界へと

金子みすゞさんはどんなふうに今のこの世を見ているだろう

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