
2021/08/07 綿、麻の夏服セールに血眼
「ファイナルセール!」「夏物売り尽くしタイムセール」…。ファッションのオンラインストアをのぞいては、血眼になって検索している。「90%オフ」という破壊的設定もあるけれど、そうなると品質はどうなっているのか心配になってくる。
さて、私のお目当ては、カットソーとパンツが対になった黒のセットアップ。単品でも着回せるお得感がいい。画像検索で気に入ったデザインの服を見てみると、軒並みNGだった。私はアトピー持ちなので、ポリエステルやナイロンだとチクチクしてかゆくなってしまう。リネンやコットン、麻などが入っていないと、肌に合わない。実は、この真夏のセールの夢中になる理由は、そこにある。
コットンや麻素材の服が出回る春夏物がセールになるのは、秋物が登場する直前、今しかないからである。秋冬物はアクリルやウールなどが主流になってしまう。
20代のころは、デザイン重視でポリエステル100%の服を買い、1回着ただけに終わったことも数知れず。着られなくては話にならない。何度も失敗してからは、「肌触り」が服選びの最重要ポイントになった。ネットで通販で困るのは、材質や素材感が分からないことだ。思ったよりもテロテロの布地で安見えしてしまい、がっかりすることもある。そこで私はできるだけリアル店舗で実物を見る「ショールーミング」をするようにしている。
この日も、目星をつけたセットアップのブランドの店で、似たような材質の服を触って、チクチクしないか確認してきた。「レーヨン 42% コットン 38% ポリエステル 20%」。ポリエステルも20%なら、何とか大丈夫みたい。安心して、スマホの画面をポチッとした。その1時間後にそのオンラインストアを見たら、「売り切れ」になっていた。残り1点だったのかもしれない。ギリギリセーフだったのかな。真夏のセール商戦は、熱い戦いなのである。