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2021/07/14 グスタフクリムト生誕祭

この日は、『接吻』などで知られる画家グスタフ・クリムトの誕生日。オーストリア政府観光局が、ツイッター上で#グスタフクリムト生誕祭を開催していた。それに乗っかって、私も思い出の写真をあげてみた。

写真は、オーストリアのザルツカンマーグート地方にあるアッター湖(アッターゼー)。クリムトが恋人のエミーリエ・フリーゲと避暑のため、毎年夏に訪れていた地である。人物画が有名なクリムトだが、ここでは下記のような水のある風景画を描いていた。

アッターゼー

画家は夏休みでも絵筆を握らずにはいられない習性なのだろうか。ちょっと肩の力を抜いて、ひたすらに水の色の探求に没頭した感じが見て取れる。元々は、意匠を凝らした金細工のような人物画が好きだったけれど、このオフに描いた風景画を見てからは、どうしても現地に行って、同じ水の色を目にしてみたいと思っていた。

ひょんなことからアッター湖訪問がかなったのが、2015年7月。湖なので波はほとんどなく、桟橋の先に佇んでいると、自分も湖に漂っているかのような感覚がした。自分以外に人気もなく、「永遠」という名の静寂が満ちていた。

近くに、エミーリエとクリムトの顔はめ看板があった。私がエミーリエの顔にはめると、まあ、ピッタリ。驚くほどの一体感。その写真を友人に見せたら、「顔はめ」とは全く気づかず、エミーリエのちょっとボンバーの髪型を見て「あれ、この時はパーマをかけてたんだね」と言う始末。「違うよ」というと、またビックリして笑い転げていた。私の頭の形は、エミーリエとそっくりなのだろうか…。これがアッター湖の思い出である。

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