2021/07/11 傘のない日の雷雨

久しぶりに晴れ間がのぞいた前日の10日。気温はぐんぐん上昇して、東京都心では今季最高の33.4度を記録した。シフト勤務のため、昼過ぎに出勤するとき、照りつける太陽を見て、「さすがに今日は降らないだろう」と、折り畳み傘を持たずに家を出た。それが裏目に出た。

退社して会社のビルの外を出ると、シャワーのような雨。遠雷も聞こえてくる。数秒でも外に出ていたら、びしょ濡れになる。全く、傘を持っていないときに限って、雨に見舞われる。

何とか濡れずに地下鉄に乗れないか。地下鉄の出口と至近距離にある正面出口から一目散に走って、地下街へ。つながっている通路を行けば、いつも乗っている路線に乗れるはず。そう思ったら、途中でシャッターが下りていて、通行止めになっていた。しまった! この日はちょうど土曜日だった! 平日なら通行できたのに。

やはり濡れないと帰れないのか? コンビニでビニール傘を買うべきか?

ちょっと考えていたら、ある妙案を思いついた。違う路線の地下鉄に乗って、乗り換えることにした。ビニール傘を買うようりも安く付く。

少し迂回をして、自宅の最寄り駅に着いた。まだ雷雨が降り続いているなら、家人に傘を持ってきてもらおうと思ったが、雨は止んでいた。何とか切り抜けられて、ホッとした。

子どもの頃から、傘のお迎えがうれしかった。童謡の「あめふり」にあるように。待ってくれる人がいる幸せを感じるようになったのは、大人になってからだけれど。

先日、自宅の近くのスーパーの帰り道、ピンクの長靴をはいた女の子が、わざと水たまりを蹴って、ピチピチチャプチャプと水しぶきを上げていた。雨でも何でも遊びに変えてしまう子どもはスゴイ。

傘が手離せない梅雨はもう少しで明けるようだ。そうすれば、真夏がやってくる。


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