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近世欧州軍事史備忘録 巻7

ナポレオンの時代の騎兵

本のサイズ:A5
総ページ数:172
2023年冬コミにて初回頒布

本書はG.T.デニソン『騎兵史』第四部の第23章から第26章までの翻訳と、訳者による付録2編で構成されます。

【翻訳】『騎兵史』第四部(下)第23章~第26章

 近世欧州軍事史備忘録巻1と巻4に引き続いて、デニソンの『騎兵史』からナポレオン戦争の頃を描いた第23章~第26章を訳出しています。
 イタリア戦争からルイ十四世およびカール十二世、ピョートル大帝の時代までを描いた第三部(8章~19章)を翻訳した巻1、フリードリヒ大王の時代を描いた第四部の前半部(20章~22章)を翻訳した巻4と合わせると、近世ヨーロッパにおける騎兵の歴史を描いた三部作となります。

 独立しているため、それぞれでお楽しみ頂けますが、もし宜しければ3つ合わせて楽しんでもらえればと思います。

 内容としては20章が革命期、21章がナポレオン戦争期のフランス騎兵、22章がナポレオン戦争期の連合軍側の騎兵(主にロシア騎兵)、23章がナポレオン戦争後におきたポーランドでの戦争(11月蜂起)での騎兵の活動とナポレオン戦争期のインドにおけるイギリス騎兵の活動となります。

付録I.伝説と検証

 原著は20世紀初頭の出版であるため俗説もかなり含んでおり事実関係には注意が必要となります。そのため付録I「伝説と検証」と題し、どのように事実関係を調査するのか、伝説を放置した結果、何が起きたのかを実例を用いて提示しています。
 実例として挙げたのは以下の3つの伝説です。他にも本書には伝説があると思いますので、本書を読む際にはご注意をお願いします。

1.ガルシア・ヘルナンデス:騎兵による方陣崩し
2.ボロディノ:大堡塁への騎兵襲撃
3.ワーテルロー:ポンソンビーの死

付録II.会戦地図

 原著にはマレンゴ、イエナ戦後のミュラの追撃、ポーランド10月蜂起におけるデンビンスキ将軍の遊撃機動の3点の地図が付されています。しかしながら、これだけですと本書で紹介している数々の戦例を理解するには、不足していました。そのため、必要最低限となりますが、追加の会戦図を幾つか付録として収録しました。

近世欧州騎兵三百年の発展の精華を楽しんでもらえれば幸いです。

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