『部長』は大臣(閣僚)なんです
中国の外相が就任半年で事実上更迭されたということでニュースになっていました。
日本のニュースでは「外相」(=外務大臣)と紹介していますが、中国語では「外交部长」と言います。
日本の漢字に直すと「外交部長」ですね。
なんか「部長」って言われるとちょっと軽い感じで、閣僚という重みがない気もしますね。
ちなみに、短縮して言う場合は「外长」(ワイチャン)となります。
そして、日本の外務省にあたる役所(中央省庁)は「外交部」です。
つまり、「外交部」や「外交部長」は日本語に翻訳する際に「外務省」「外相」に言い換えていることになります。
これも一種の翻訳と言っていいでしょう。
日本語では「部」というと大きな企業や役所の一つの内部組織なので、「部長」が閣僚のことだとピンとこない恐れがあります。
まあ、外交は国・政府の専権事項なので、「外交部」と聞けば外務省のことだろうと分かりますが、例えば「衛生部」「衛生部長」だと「厚生(労働)省」「厚生(労働)大臣」だと分かりにくいですよね。
ということで、日本のニュースでは一般に「〜部」「〜部長」は「〜省」「〜相」と言い換えているわけです。
これは中国だけでなく、北朝鮮や韓国でも同様で、「省」「相」に言い換えます。
ただし、台湾に関しては「〜部」「〜部長」をそのまま使うことが多いのですが、これは「国家」ではない、ということを示すためですね。
(いろいろ面倒なものです。)
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