3分で分かるイラン情勢
年始から連日報じられているイラン情勢。
難しい解説を聞いてもワケワカメですが、超ゆるふわテイストでまとめると、こういうことです。
時は遡ること、2013年。
イランに穏健派の大統領が当選。
ロウハニ大統領「いやー前任のアフマディネジャドはかなりのブチ切れキャラだったから皆さん大変だったでしょ。」
先進国一同「そりゃ〜もう」
ロウハニ「安心して下さい、私は穏健派。せっかくだし、核開発を停止する交渉に乗っちゃおっかなぁ〜、先進国の皆さんが興味あれば〜ですが〜...チラチラッ」
各国「まじで!交渉すすめよう!」
米国オバマ大統領「いや、でもなー、経済制裁を解いたらイスラエル系の人たちが激おこになるしなー、開発辞めるって言ったって、ホントかどーか分からないしなー」
ロウハニ「8000万人の巨大なマーケットが未だに手つかずなんですよ。制裁解除して貿易再開した方がお得やないですか?合意をやるなら、今でしょ!」
不況に苦しむ欧州各国「ゴクリ。...オバマはん!」
オバマ「はい?」
欧州「ロウハニはんも、こういうてることやし、合意しまひょ。これまとめたら、ノーベル賞もちのオバマはんの最大のレガシーになりまっせ」
オバマ「中東に平和をもたらした米国大統領かぁ〜、悪くない、Yes, we can!」
こうして(ではないと思うけど)2015年に核開発の停止と経済制裁の解除について国際合意に至った。
これによってイランへの経済制裁は解除され、人口8000万人の大国イランと各国との国際貿易が始まりつつあったのである。
そんな中。
2017年、トランプ大統領当選。
トランプ「グレート、アメリカ、アゲイン!」
イスラエル「当選おめでとうございます!ところで最近、イランが調子に乗ってて困ってまして〜。トランプ大統領のお力で、一発キャインと言わせて頂ければ〜」
トランプ「よっしゃ、任せとけ」
トランプ「はいみんな、集合〜。お前ら、イラン君と付き合うの禁止〜」
各国「いやいや、経済制裁の停止は国際合意ですから...急にそんなこと言われても...」
トランプ「は?国際合意?おれ、世界最強の国ですけど?」
各国「いやだから、おたくの前任のオバマさんもそれで行こうって」
トランプ「は?オバマの仕業なの?そうなんだっけ?」
部下の偉い人「はい。積年の課題をようやくまとめた合意でございますので、何卒穏便に...」
トランプ「ぷっつーん。こんなクソみたいな合意は、ビリビリに破棄だ!」
2018年5月、米国はいきなり国際合意から単独離脱。世界中の目が点になる。
ロウハニ「まじかー、トランプさんここまでぶっ飛んでるんだー。やべー。話せる相手じゃないから交渉オプション持っとかないと。ウラン濃縮はじめよっと」
2019年5月、イランは核開発の再開を表明。
イランの最高指導者ハメネイ「ロウハニ君、甘いわ。40年近くアメリカさんと向き合ってきてる俺からしたら、こんなんあるあるやで。」
ロウハニ「どないしましょ」
ハメネイ「米国人が死なない程度にロケット弾を撃ち込んでビビらせたろうや。直属部隊のソレイマニ司令官に言っとくわ。ソレイマニ君〜」
ソレイマニ「御意」
2019年10月ごろから、イラクの米軍施設の爆撃が相次ぐ。12/27には米国の民間人が死亡する事態に。
ソレイマニ「え!ダメじゃん当たっちゃったの?やり過ぎだよ〜反撃されちゃうよ〜」
トランプ「ぷっつーん。世界最強の国にやってくれたなぁ。やり返すぞ」
米軍の偉い人「お任せを。そう仰るだろうと思って、首謀者のソレイマニ司令官の行動は把握済みです。このボタンを押して頂ければ、サクッとやっちゃえますが、いかがですか」
トランプ「グレート!...うーん、でもなぁ、全面戦争になったらヤバくない?」
米軍の偉い人「有事には強いリーダーが好まれます。ご決断を」
トランプ「なるへそ。やっちまうか。ぽち」
2020年1月3日未明、ドローンから発射されたロケット弾がソレイマニ司令官の搭乗機に直撃。
イラン国民「英雄がぁ〜...アメリカ許さじ」
ハメネイ「はわわ〜。かといって全面戦争になったらヤバいから、イラクの米軍基地の倉庫にでもロケット弾を撃ち込んで、自国メディアには米軍人を大量にしばいたテイで報道しといて貰おう〜」
ロウハニ「そっすね、うちは言論の自由とかないからメディア操作は簡単ですから、国民が暴発しないように収めないと...それにしてもトランプさん、この後どうやって振り上げた拳を下ろすんやろか...ちゃんと考えてるとは思えんわ...」
という感じで現在に至ります。
知らんけど。
※投稿時、イランの最高指導者をホメイニ氏と表記してましたがハメネイさんの間違いでしたので訂正しています。すみません...。
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