
「八百屋さんへ行ってみた・後編」新規就農への記録・その45
先日関東に行ってきたとき、
初日は種屋さん。
二日目午前中は農業関係の本屋さん、
午後は産直の八百屋さんに行きました。
なんか、
かなりタイトな日程ではありましたが、
出会いがとても刺激になり、
行ってよかった!と振り返っているところです。
で、行ってきた八百屋さんは、
東京にある「やさいやふうど」さん。
きっかけは、noteでこの記事に出会ったからです。
いつも自分がもやもやしていることを、
すごくぴたっ!と書かれていて、
もう、頷くことばかりでした。
昭和を捨てること、
今までを当たり前と思わないこと、
生産者・製造者・輸送者・販売者・消費者、誰もが必ずどれかに当てはまるのであり、
それぞれの立場をリスペクトすること、
オーガニックは1流派に過ぎないこと…。
野菜を「作る」だけじゃなく、
「売る」仕事のことも、もっと知りたい。
そんな気持ちがすごくわいてきて。
実際にお店に伺うと、
お店の奥に、各地から仕入れた野菜を、
袋詰め等、店先に並べる作業をするスペースがありました。
農家さんが出荷作業をして納品というのが、
自分の中でイメージとしてあったので、
農家さん助かるだろうなあと思ったし、
その作業をお客さんが見れる、というのが、すごく楽しいだろうなあ、と。
昔の魚屋さんも、捌くスペース、
店内から見えるところにあったっけ。
なんなら、今のスーパーだって、
窓越しに見えるお店、ありますものね。
マグロの解体ショーとかもそうか(笑)。
でも、野菜ってスーパーでも、
バックヤードで作業しているところが多い気がします。
食べ物に近づきたい、
知りたいという気持ちが、
お客さんの心の奥底に、
きっと眠っているんじゃないかと。
特に、消費地と生産地が分かれている地域だと、
その傾向が多いような気がします。
それぞれの野菜の生産地に
直接行くことは現実的に難しいけど、そのかわりに、
その野菜の「物語」をつないでくれる、
それが「やさいやふうど」さんのような、
互いの顔が見える八百屋さんなのだと思いました。
一人一人にできることは限られている。
でも、
それぞれが自分の立ち位置で、
それぞれの仕事をする。
それを組織としてまとめたのが、
JAだと思うのですが、
なんとも組織が大きすぎて、
それぞれの「顔」が見えにくい。
大量流通という側面で考えれば、
それも致し方ないことだと思いますが、
小さいつながりを活かした、
そんな農業のカタチがあってもいいのではないか。
自分も、
そのつながりのひとつになれるよう、
春からの「種まき」、
やっていこうと思いました。
そうそう、
今回買った野菜は、
山形の伝統野菜「赤根ほうれん草」。
根っこも食べれて、美味しかったです!
そして、ミニトマトは甘いというか
「濃い」トマト。
ミカンも家族みんなでおいしくいただきました!
今年のシーズンが終わったら、
またお邪魔してみたいと思った帰り道。
八百屋ノムさん、
ありがとうございました!