見出し画像

「どこで新規就農するのか」新規就農への記録・その16

〜冬の妙高山は、空気が澄んでいるからか、とてもきれいです!〜

今まで、私が新規就農するまでの話をしてきましたが、
これって、
人それぞれなんだと思うのですね。
状況がいろいろあるだろうし。
私の場合は介護の問題があったので、新潟県ともう決まっていたけれど、
そういう縛りがないのなら、
もう少し選択の幅があると思います。

例えば、
日本全国どこでもよい!という場合。というか、どこにしたら良いかわからない場合もそうかな。
まだ何も決まってない、
真っ白な状態なら、
せっかくの人生です。
いろいろ選択肢を探してみましょう。

○営農スタイルから場所を決める。

やはり、やりたいスタイル、作りたいものが明確に決まっているなら、
それができる場所を選ぶ。
これは絶対大事かな、と。

日本は、小さな国だけど、細長い。四季があるのもそうだけど、沖縄と北海道では気候がまったく違う訳です。
あと、暑さ寒さだけではなく、
降雪量。
これは、量によりますけど、
特に太平洋側の人はイメージしにくいかもしれません。
新潟県内でも、幅があります。   
でも、一度積もったら、
春まで畑は使えない。
畑が使えるのは
実質4月中旬から12月上旬。
その間に作付けして、
収穫が完了するものに限られてくる。
北海道、青森、秋田、山形県あたりもそうかな。
日本海側って、暖冬傾向があるとは言え、やはり降雪の問題は避けられないと思います。

逆に、この温暖化の影響で、
あまりにも暑すぎるところも大変かもしれません。
関東、関西など、気温が40度超えて、雨も少ないなんて話を聞くと、
そもそも今後農業が成り立つのか、とすら思ってしまいます。

なので、その辺りを考慮して、
やってみたい、作ってみたいものとの折り合いを考えて、地域を選ぶことが大切になってくると思います。

もちろん、雪の多い地域は農業無理と言ってるわけではないですよ。
それこそお米とかは、
新潟県は日本有数な米どころだし。
作物によって、適地がある、ということです。
暑い地域だって、
来年のことはわからない。
もう自然のことは、
ある程度受け止めるしかないのでしょうけど、そこでできることを考えていくことが、今後大事になってくるのでしょうね。

○サポート体制から場所を決める。

新規就農の場合、
やはり予算的にも技術的にも、
不安定なことが多いと思います。
そんな時、やはりいろんなサポートが手厚い方がスタートしやすいのは確かです。
具体的には、各種補助金とか、制度面でのサポートがあると助かることでしょう。
農地のサポート体制があれば、
かなり助かるはず。
住居のサポートがあるところもあるようです。
あと、子育てのバックアップの支援がある地域もあるようですね。
自分のライフスタイルも含めて、いろんな情報を集めてみると、
案外よい出会いが見つかったりするのかなぁ、と思います。

そのような情報は各地方行政や、先述した農業フェスとか、地域おこし協力隊の内容なども参考にできると思います。
内容は随時更新されていると思いますので、こまめのチェックがおすすめです。

ある程度の縛りがあることも

一つだけ頭の片隅に置いておいてほしいのは、
いろんなサポートを受けるには、
やはりある程度の縛りがあることが多いということ。
〜年間は続けてください、とか、
この作物で就農してください、
販路はJAで、とか…。
自分のやりたいこととすり合わせてみて、どこまで折り合いをつけれるかどうかがポイントになってくると思います。
そこは、要確認です。

ただ、どちらにしても、
初めての土地、初めての就農で、
不安は少ない方がいいと思います。
すべては出会いです。
言語化できない何かが心に引っかかって、決まることだってあるでしょう。
家族がいれば、
説得するためにきちんと言語化することは大事だと思いますが、
もし1人だったら
ピンときたこととしっかり向き合って考え、結論を出すことも、
時にはいいのかな、と、
歳をとってしまった自分は思うわけです(笑)。

まぁ、親の介護をしなければならないことが想像できる人は、
遠距離介護も考えて、
帰りやすい場所を選ぶと、
のちのちはよいかも。
距離だけの問題ではなく、
新幹線の駅とか、空港とか、インターチェンジへのアクセスとか。
まぁ、考え出したら
キリがないんですけどね。
案外そういう時は、
早くくるかもしれないし。

いろいろ書きましたが、
自分で自分の責任を取れれば、最終的に良いわけで。

勝手なこと言ってる気もしますが、
振り返れば自分も、人生の岐路で、
割とくじ引きみたいなことしてました(笑)。

教員になろうと思った22歳の頃の夏、
試験を3つ受けました。
地元の宮城県と、
北海道札幌市、千葉県。
なんでこの選択?と言えば、
試験の日程がブロックごとに当時は決まってたので、
北海道、東北、関東の3つは受けれた。…それだけの理由(笑)。
そして、3つ受ければ、どこかには…と、思ったら、
千葉県だけが受かって(笑)。
大学も地元の宮城だったので、
知り合いの誰もいない千葉県(笑)。
でも、なんとかなるかな、
と根拠なく思えた若さ(笑)。
そして今、
仕事辞めて新潟県にいるし(笑)。

人生何が起きるかわからない。 
でも、人生は有限。
だからこそ、毎日を大切に生きたい。
残り時間を無駄にしたくない。
そんなことを、特に最近は思うのです。
まぁ、歳取った、
ということなんでしょうね。

今はなんだか
上手くいかないことが多くても、
大丈夫。
風向きは、いつか変わります。
多分、きっと。
なので、
美味しいもの、温かいもの食べて、
ぐっすり眠って、
朝を待ちましょう。

…と、いろいろ悩んでいた
あの頃の自分に話してあげたい。
そんな今日この頃です。

いいなと思ったら応援しよう!