令和の落語界に新風を吹き込む女性落語家たち
昨日、Yahoo!ニュースで興味深い記事を見つけました。
若者や女性にウケる? 世代やジェンダーのギャップに葛藤――新進落語家・鈴々舎美馬が探る令和の落語 #アジア文化最前線
この記事では、2023年に二ツ目に昇進したばかりの女性落語家、鈴々舎美馬さんにスポットを当てています。
美馬さんは、元エステティシャンという異色の経歴を持つ落語家です。JUDY AND MARYの「そばかす」を出囃子に使い、新作落語やYouTubeでのコスプレなど、斬新なアイデアで落語界に新風を吹き込んでいます。
記事によると、美馬さんは伝統的な落語の世界に身を置きながらも、現代の若者や女性に落語の魅力を伝えたいという強い思いを持っているそうです。しかし、落語界は師匠と弟子の関係性や楽屋での振る舞いなど、独特のルールや慣習が根強く残る世界。美馬さんは、そうした中で、時代の変化に対応しながらも、伝統を尊重し、芸を磨くことに真摯に取り組んでいるとのことでした。
まさに、伝統と革新の狭間で葛藤しながらも、令和の落語界を牽引していくであろう、若き女性落語家です。
彼女の存在は、落語界における女性進出の新たな可能性を示唆していると言えるでしょう。
さて、この記事を読んで、私は改めて、落語界で活躍する女性落語家たちに興味を持ちました。少し調べてみることにしました。
女性落語家の草分け的存在
落語界における女性の進出は、まだまだ始まったばかりです。初の女性真打が誕生したのは1993年のことで、現在でも女性落語家は全体の6%ほどと言われています。
しかし、近年では、女性落語家だけを集めた「桃組」の興行が活気づいたり、「週刊少年ジャンプ」で女子高校生が落語家を目指す漫画『あかね噺』が連載されたりするなど、女性落語家への注目度は高まっています。
女性落語家たちの挑戦
ここでは、落語界で活躍する女性落語家たちを何人か紹介しましょう。
古今亭菊千代 さん、三遊亭歌る多さん
1993年に共に落語四百年の歴史の中で初の女真打に昇進しました。
蝶花楼桃花 さん
2022年に真打昇進。落語家だけでなく、女優としての舞台・ドラマにも出られるユニークな経歴の持ち主です。
立川小春志 さん
2023年に真打昇進。落語立川流初の女流真打です。
林家つる子 さん
2024年に真打昇進。女性落語家として初の抜擢真打になられており、これまでに数多くの受賞歴もあります。
伝統を受け継ぎ、未来へつなぐ
今回紹介した女性落語家たちは、それぞれに個性的な魅力を持ち、落語界に新たな風を吹き込んでいます。彼女たちの活躍は、落語という伝統芸能をより多くの人々に広め、未来へとつなげていく力となるでしょう。
参考文献