職場の近所の商店のおばあちゃんが、白内障の手術を終えて嬉しそうにしてた話
私は爺さま、婆さまが好きです。血縁の祖父母はもちろんのこと、そうでないご老人も、とても。小さい子どもを見ると、ぱぁっと気持ちが明るくなって、わしゃわしゃーとしたくなる、あれと同じではないが方向性は近い感覚。だから自ずと、よく行くお店は、ご老体の営む古くからのお店が多いような気がします。
私の職場は、大都会新宿から少し北に行った、早稲田大学周辺のエリアなのだが、この辺りは古いビルが立ち並んでいて、人は少なくないが、意外とひっそりとした印象も感じさせる、ある意味ノスタルジックな街だ。この辺りのビルは本当に見ていて面白い。銀座の中銀カプセルタワーと同級生感を感じさせる、個性の尖った、ちょっとヘンテコなビルが多い。潜水艦が乗ってるみたいなビル、ガンダムみたいな強そうなビル…今度改めてじっくり巡ろう。
この辺りのビルに隣接するように、団地もあり、そのアパート群の一階に、古くからの商店がいくつか、今も営業を続けている。お店に来るのはほとんど常連さん。近所に住む人たちや、近くで働いている人たち。そう、わたしも近所で働くにーちゃんなので、週に2、3回お邪魔させていただいている。タバコは吸わないから、お菓子をとりあえず買うのだが、最近はきまって、「ぷくぷくたい」である。ぷくぷくたいは、私のソウルフード。その話は今回はさておき。
とにもかくにも、お店に何度もいけば、そこのおばちゃん(おばあちゃん店主)とも話をするようになる。先日、「今度ね、白内障の手術をしに行くのよ」と、話を聞いていたので、休みの日にチャリで新井薬師という、目の病いにご利益のあるお寺で、小さなお守りを買って渡していました。
手術は右目と左目で2回に分けて行うと聞いていて、1回目の直後にお店で感想を聞いてから、2回目はいつなのかなぁと思いつつも、だいぶお店に行く日が空いてしまったのですっかり忘れていました。
今日お昼休みにお店にいくと、おばちゃんはいつものように自販機の補充をせっせとされていて、はたと私の姿に気づき、遠くから「あら、こんにちは〜」と声をかけてくれました。こんにちわ、お久しぶりですね〜、と返事をしながら近くへ行くと、「無事に終わりましたよ。」とおっしゃって、目の手術が2回目もうまく行った旨を話してくれました。
以前よりも明るく見えたり、近くが見えるようになったことなど、嬉しそうに話していました。「若い人なんかも、みんな眼鏡とかコンタクトとかしてるでしょう?こんな風に治るんだったら、してもらえばいいのにねぇ」と話していました。「あるんですよ〜。でも、保険が効かないのかな?まとまった治療費がかかるんですよ〜。でも、周りにもやってる人は増えてきましたよ〜」とレーシックの話をしたり。そんなのどかな昼下がりでございました。
自販機でお会いしたときに、溢れ出るように目の手術のことを話されていたからちょっと不思議だったのだけど、あ、そうか御守りを渡したからか。だから、こんなに沢山お話を聞かせてくれたんだなぁと思い、よかったなぁ、と思いました。いい日でございました。そして、おばちゃん、よく見えるようになってよかったね〜
明日は雨のようですが、嫌いではないですので問題なし。いい日になりますように。
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