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目指せ!新規就農55|属人化と仕組み化の融合で切り拓く未来

新規就農を目指して、4月から研修をスタートさせるハタセンです。マーケティングや農業経営について学んだことを、日々1500〜2000文字で書いています。いつもご愛読ありがとうございます。

これから農業の世界に飛び込むにあたり、いろいろな書籍から学びを取り込んでいきたいと思っています。今日は、安藤広大さんの「とにかく仕組み化」という本からの学びをシェアしますね。

農業とは、一見すると関係なさそうですが、どんな分野でも役立つ深い洞察に満ちたこの本から、大切なことをいくつか学びました。

安藤さんの言う「仕組み化」とは、単に業務を効率化するだけでなく、仕事をシステム的に考えることで、もっと大きな成果を上げるための方法です。でも、個人農家として「自分らしさ」を農作物に込めたい私にとって、最初はちょっと戸惑いもありました。

「属人化」と「仕組み化」、一見すると正反対に思えるこれらの概念が、実はうまく組み合わせることで、自分だけの農業を作り上げることができるんじゃないかと気づきました。
属人化によって、僕の農作物には私だけのストーリーや価値を持たせることができます。
一方で、仕組み化によって、その「私らしさ」をもっと多くの人に届けるための効率的な方法を確立することができのではないかと考えたんです。

今回は、この二つの概念をどうバランスさせながら、私なりの農業を築いていくか、について考えてみたいと思います。みなさんにとっても、自分の仕事や趣味に新しい視点を加えるきっかけになれば幸いです。

仕組み化ってなんで大事?

「属人化」とはサヨナラ!

安藤さんいわく、属人化というのは、特定の人にしかできない業務がある状態。でも、仕組み化すれば、誰がやっても最高な結果が出せると言います。

これができれば、とってもいいですよね。チーム全体で、スキルアップしていけば、結果もどんどん更新されていきます。

仕組み化のポイント

仕組み化するためには、
ポイント1:ルールを決める
意思決定をして、明文化すること。
ポイント2:危機感を生み出す
考える時間を与え、自分で改善点を見つけられるようにすること。
ポイント3:比較し、平等を保つ
「成長したい人」に基準をおいて、人と比べるための仕組みを整えること。
ポイント4:企業理念をもつ
「何を成し遂げたいのか」の共通認識を持っておくこと
ポイント5:「進行感」が感じられる
設定した目標に、自分がどう貢献しているかを実感できること

みんなで同じ価値観を共有し、会社が目指すゴールに向かって一緒に進むこと。これによって、働くモチベーションも上がりますよね。

仕組み化とは、ただの効率化以上のもの。
チームや自分自身の成長にもつながるものです。
この考え方は、私の目指す農業にも、応用できないものでしょうか。

属人化の価値って?

現代の農業は、大規模経営化を目指すところが大きいように思います。
だとすれば、「仕組み化」がチーム全体の能力が向上し、農業経営に役立つことでしょう。

一方で、私が目指す小規模個人農家であれば、「仕組み化」では、太刀打ちできないことがあり、属人化がもたらす価値にも目を向けなければなりません。

属人化とは、一人一人が持つ独自のスキルや経験、感性が、その人にしかできない価値を生み出すこと。特に農業のようなクリエイティブな仕事では、この個性が大きな魅力になります。

個性が光る

たとえば、特定の人だけが持つ、独特の栽培方法や、土地と作物の関係を深く理解する感性。これらは、仕組み化だけでは出せない、農作物の独自の味や品質を生み出します。消費者はその独自性に惹かれるわけです。

ストーリーを持つ農作物

属人化は、農作物にストーリーを与えます。どの農家が作ったか、どんな思いで作られたか。このストーリーがあるからこそ、消費者は特定の農家の作物に強い愛着を持つのです。

柔軟な対応が可能

また、属人化は柔軟な対応を可能にします。突発的な問題や、特定の作物へのニーズの変化に、素早く対応できるのは個人の能力があってこそ。この柔軟性が、小規模農業経営にとっても大きな強みとなります。

仕組み化がチームの効率と一貫性を高めるのに対し、属人化はそのチームや組織に独自性と柔軟性をもたらします。
私の目指す農業においても、この二つのバランスが非常に重要です。
仕組み化で効率的な基盤を作りつつ、属人化を通じて農作物に深い価値とストーリーを吹き込む。これが、私が目指す農業の姿なのではないかと思うのです。


今日は、安藤広大さんの「とにかく仕組み化」という本から、私が目指す個人農家としての生きる道を模索してみました。

結論としては、これまでに考えてきた通り、個人農家として新規就農して売上をきちっと作っていくまでは、「属人化」にウェイトをおいた農業経営を行おうと思います。個人農家として「自分らしさ」を農作物に込め、世間に認知をとっていく。

そして、そうなった次のステップとして、人を雇い、事業を拡大させたならば、経営者として、リーダーとして、「仕組み化」を導入していかなければなりません。企業として従業員全員で成長していくためには、なくてはならない考え方だと思いました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

では、また明日。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で55記事目となりました。
これまでの記事はマガジンにまとまっています。
お時間がある時に、こちらも読んでいただけると、新規就農に向けての私の熱い思いが伝わればいいなぁと思います(^^/

また、他にも、教育×○○や、マーケティングの話なんかもいろいろ書いています。
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