第37話:自己調整学習について語ろう
教師スキル研究会、通称小林ゼミは、授業改善アドバイザーの小林昭文さんが主催するオンライン研究会です。今年で5年目になります。
主に全国の小・中・高校の教員がゼミ生で、週に1回程度、zoomの部屋に集まって、教育のさまざまなテーマについて語り合っています。
今年度からは、Instagramやstand.fmでの情報発信も始めています。
ここでは、stand.fmで音声配信したファイルを文字起こしし、それを要約して記事にしたものをお届けします。
1月30日に行われた教師スキル研究会行われたサブゼミのアフタートークをお届けする番組です。
主催の小林さんに今日のゼミのことを聞いています。
今回のゼミでは、「自己調整学習」と「自由進度学習」についての相談がありました。このテーマは教育現場で関心が高まっており、特に生徒の主体性を育む方法として注目されています。
ぜひ、聞き耳を…
自己調整学習と自由進度学習とは?
自己調整学習とは、生徒が自分で計画を立て、実行し、振り返ることで学習を進めていく理論です。先生の指示に従うだけでなく、自分自身の学習を管理する力を育てることが目的です。
一方、自由進度学習はその具体的な実践の一形態です。全員が同じペースで進むのではなく、それぞれの生徒の理解度や興味に応じて学習を進める方式です。ただし、放任ではなく、教師が個別に面談を行い、進捗を確認しながらサポートすることが重要です。
実際の教育現場での取り組み
この考え方を取り入れた教育は、日本だけでなく、オランダ、アメリカ、シンガポールなど世界でも様々な形で実践されています。しかし、国によっては、一度は自由な学習を推進したものの、その後、詰め込み型に戻る動きも見られます。日本の教育現場でも、試行錯誤しながら新しい学習スタイルを取り入れていく段階にあります。
高校の先生へのアドバイス
今回相談してくれた高校の先生は、「自己調整学習と自由進度学習を導入したいが、何から始めたらいいか」と悩んでいました。
小林さんからのアドバイスとして、
生徒が自分で計画を立てる時間を確保する
先生が定期的に面談し、学習の進捗を確認する
困っている生徒には適切なサポートを行う
うまくいっている生徒には、さらに高い目標を提示する
といった具体的なステップが紹介されました。まずは、個別面談を取り入れることで、生徒一人ひとりの進捗を確認しながら調整することがポイントです。
「ボスマネージメント」の悩みと解決策
もう一つの相談は、「生徒を脅すような言葉を使ってしまい、自己嫌悪に陥ってしまう」という悩みでした。
たとえば、「このままだと留年するぞ」といった脅しのような表現ではなく、「これをやれば進級できるよ」とポジティブな伝え方に変えるだけで、生徒との関係性が良くなるという話がありました。
このように、言葉の使い方を変えるだけで、生徒のやる気を引き出し、より前向きな学習環境を作ることができます。
教師としての心構え
最後に、小林さんが「教師もまた、勝ち負けにこだわるのではなく、ウィンウィンの関係を築くことが大切」と話していました。生徒との関係だけでなく、先生同士の関係においても、お互いを尊重しながら成長できる環境を作ることが求められています。
小林ゼミでは、こうしたテーマについて毎週オンラインで議論しています。興味のある方は、ぜひ一度覗いてみてください。初月は無料で参加できますので、お気軽にどうぞ!
次回のゼミでは、「とある高校の先生の授業をオンラインで視察」する予定です。実践的な学びの機会となるので、ぜひご参加ください!
教師スキル研究会では、このような悩みを共有し、共に解決策を考える場を提供しています。ぜひ、興味のある方は参加してみてください!これまでのアフタートークの記事は、こちらにあります。
教師スキル研究会は、初月参加無料となっていますので、どうぞお気軽にご参加ください。
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