人に変わってほしければ、直接的な注意はNG
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつあなたとも共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
の30原則にまとめられています。
今回から、「人を変える9原則」の2番目について書いていきます。
今回の記事では、「人に変わって欲しければ、直接的な注意はNG」 について紹介します。
どういうことか、さっそく見ていきましょう。
1.直接的な注意は避けた方がいい
この本の中で よきお手本としてよく登場する人物チャールズ・シュワブ。
この話は、注意したいことがあったとしても、直接的な注意は避けた方が良いということを教えてくれています。
この例では、シュワブは、「ここではタバコを吸うな」と言う直接的な注意を避け、「外でなら吸っても良い」と言うことを従業員たちに暗に教えています。
しかも、葉巻まで与えているのだから、なんと心遣いのできる人物なのでしょう。
このことは教員としても、見習うことがとても多いです。
学校の休み時間によく見かける風景。廊下を全力ダッシュする生徒たちに、
「コラー!走るなぁ!」と怒鳴り付ける教員。
とある授業中。先生が話しだしても、雑談に夢中でなかなか静かになれない生徒たちに、
「こら!いつまでしゃべっている?先生の話を聞きなさい。」と叱る先生。
とある家庭の風景。 いつまでもダラダラとゲームをしたりテレビを見たりしてなかなか勉強始めないわが子に、
「いつまでゲームをしているの?さっさと勉強始めなさい!」 と怒る親。
こんな学校や家庭の日常風景を思い浮かべる方も多いと思います。
これはまさに直接的な注意そのものです。
昔こんな本を読んだのを覚えています。
これは、直接的な注意は避け、遠回しな言い方をして子どもたちの行動を変えた好事例でしょう。
学ぶべきは、
・させたい事と語る言葉を同じにしない
・その言葉に嫌味がなく、遊び心がある
ものであれば、有効な注意として効果を発揮するということです。
2.「しかし」を「そして」に変えるだけ
よくある親子の会話
before
一見、ほめ言葉から話し始め、人を変える原則1番目「人を変えるには、まずほめことばから」 が意識されていていいなぁと思います。
ところが、「しかし」と言う言葉を聞いたとたん、今のほめ言葉が果たして本心だったのかと相手に疑念を抱かせてしまうのではないでしょうか。
after
「しかし」の代わりに「そして」を使えば、褒め言葉の後に批判が続かないので、相手も素直に耳を傾けてくれることでしょう。
変わってほしい問題点を、あとから遠回しに知らせることで、相手は期待にこたえようと努力してくれる可能性が上がります。
まとめ|人を変えるには、遠回しな注意にする
今回の記事では、人を変える原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part4 2章
から紹介しました。
人は、直接的な注意には、素直に聞き入れたがりません。
それは、自己重要感を下げることにつながり、場合によっては、反感を買うことにもなりかねません。
たとえ、「まず、ほめる」ことから始めたとしても、「しかし」という言葉が次に来ることで、ほめたことを帳消しにされてしまう効果があるのです。
相手に変わってもらいたければ、
①「まず、ほめる」
②「そして…」 と言う葉をつなぎに入れる
③遠回しな注意の言葉を語りかけてあげる
と良いでしょう。
人を変える原則2。「 遠回しな注意にする」こと。
了
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