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目指せ!新規就農⑧|町の支援制度
もうすぐ49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。
これまで、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う
4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?
7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」
10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ
というテーマで書いていました。
今回は、北海道厚真町役場を訪れ、町の推奨する地域おこし協力隊の制度を使った農業研修の制度について、いろいろ相談にのっていただいたことを書いていきます。
13.厚真町の就農支援は手厚い!
いつもお世話になっている山口ファームさんのある北海道厚真町。
この厚真町で、ハスカップ農家になるのであれば、まずは町の支援を受けた方がいいだろう、ということで山口さんに町の担当者の方とつないでいただきました。
お世話になったのは、役場産業経済課農業グループのFさんという女性の方。
厚真町では、新規就農希望者に次のような手厚いサポートをしてくれます。
①農業技術取得のサポート
農業研修生の専用農場である担い手研修農場で、指導員のもとみっちり農業の基本を学びます。
②資金面のサポート
研修中と就農時のお金のサポートが得られます。
研修中は、地域おこし協力隊の制度を使って農業支援員という肩書きでお給料をいただけます。そのほかにも活動費助成や福利厚生費助成などのお金が最大3年間支給されます。
就農後も、機械導入や農地取得などに対して無利子での融資をしてくれたり、補助金を出してくれたりします。
③農地取得のサポート
担い手育成センターが町内の農地の情報を収集し、研修生と農地の所有者の条件のマッチングや紹介をしてくれます。
④就農後のサポート
研修が終わった後も、栽培の相談ができたり、生産規模の拡大や法人化などのお悩み相談にものってくれます。
自治体によって、新規就農希望者への支援は、さまざま。中でも厚真町は、資金面でも技術面でもサポートが手厚い。
特に、お給料をもらいながら、研修を受けられるなんて本当にありがたいことです。
研修中、あるいは就農してもすぐには収益をあげられないことがおおい農業界。でも、厚真町なら研修中なら生活していくに困らないだけの、あるいは就農してからも3年間は、一定額の支援金をいただける。
また、農機具類の最初の設備投資に対しても補助が出るのですから、こんなにありがたいことはありません。
ただし、50歳を超えてからの就農になる私には、使えない制度もあるのですが…
14.農業研修施設を見てきた
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新規就農希望者にとって、厚真町ならではの技術面のサポートもありがたい。
研修農場ができたのは5年ほど前のこと。
それまでは実際の農家さんに研修に入っていました。
でも、プロ農家さんのもとで栽培技術を学ぶのには良いのですが、どうしても研修内容には偏りが生じてしまってしまっていたそうです。
そこで厚真町は、閉校した小学校の跡地を利用して、厚真町担い手研修農場を開設しました。
校舎の教室は、ミーティングルームや作業部屋として使い、グランドに山土を被せて、ハウスを建て、圃場整備をし、そこでいろいろな品目を作っています。
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ハウスではいちごやほうれん草、露路ではかぼちゃやブロッコリー、アスパラ、ハスカップなどを育てています。
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アドバイザーとして、農協のOBさんや、厚真の農業事情に詳しい方々が研修員にさまざまな栽培技術を教えてくださいます。
現在1年生から3年生までの研修生が、各学年3名ずつ、合計9名の方が研修を受けています。
2年生からは、就農する品目を決め、その品目を作っている地元の農家さんの元でも、より専門的な研修を受け始めるそうです。
研修農場での農作業に加え、農家さんでの研修、さらに、農地探し、農機具準備…etcで大忙しとなる3年生。
見学に行った時も、みなさん、それぞれにお出かけしているようで、研修農場には4名くらいの方しかいらっしゃいませんでした。
研修農場と道路を挟んだところに、住宅もあります。通勤時間1分。しかも家賃は激安です。
農業技術を集中して学ぶのには最高の環境じゃありませんか!?
今回、厚真町を訪ね、支援制度の説明、農業研修施設の見学とさせていただいたことで、就農までのイメージが随分と具体的に見えてきました。
了
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