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第15話:「宿題なんかいらない!」って本当は言いたい!!

教師スキル研究会、通称小林ゼミは、授業改善アドバイザーの小林昭文さんが主催するオンライン研究会です。今年で5年目になります。
主に全国の小・中・高校の教員がゼミ生で、週に1回程度、zoomの部屋に集まって、教育のさまざまなテーマについて語り合っています。

今年の4月からは、Instagramやstand.fmでの情報発信も始めています。
ここでは、stand.fmで音声配信したファイルを文字起こしし、それを要約して記事にしたものをお届けします。

9月6日(金)は定例会がありました。
今回の定例会は、その場で出てきた話題について、あれやこれやみんなで話をするフリートーク会でした。
特に話題になったのは、宿題についてでした。
小学校では、みんなに一律に同じ課題を出す「宿題」から、自分で課題や時間を計画する「自主学習」への移行を進めようとしているところが増えてきました。
それって、一見いいようなことのように思えますが、その子どもたちが上がっていく先の中学校や高校では、どのようになっているのでしょう?
果たして、宿題の価値とは?
宿題って本当に必要なのか?

気になった方は、ぜひ、聞き耳を・・・


宿題は本当に必要?学校の課題を見直す考え方

今日は最近行われた「教師スキル研究会」の定例会で話題になった「宿題の是非」についての学びを共有したいと思います。

宿題の現状

まず、宿題とは何かというと、先生が生徒全員に同じ課題を出すことを指します。例えば、ドリルの何ページ、漢字の書き取りなど、昔から私たちが慣れ親しんできた宿題です。

一方で、最近では「自主学習」という考え方も広まってきています。自主学習とは、生徒自身が必要な学習内容や量を自分で計画し、家で取り組むものです。特に小学校では、この自主学習に移行する動きが強まっています。

中学校・高校の現場では?

この定例会では、中学校や高校の先生方も参加しており、彼らの意見も飛び交いました。中高では、各教科の先生がそれぞれプリントを中心に宿題を出すことが一般的です。
また、生徒たちは塾からも宿題が出されており、自主学習の時間を確保するのは難しいという声も聞かれました。

宿題の効果と問題点

小林さんは、「宿題そのものが本当に必要なのか」という疑問を投げかけました。
小林さん自身は高校で物理の授業をしていた際、宿題を出さずに授業内でグループで問題を解く形式を取り入れていました。
その結果、自然と生徒たちが自主的に学習し、成績も向上したとのことです。
この経験から、小林さんは「授業のやり方次第で宿題は不要になるのでは?」と提案しています。

一方で、宿題には「外発的な動機付け」が強く働いているという問題点も指摘されました。つまり、褒められるために宿題を頑張るという風潮があり、それが行き過ぎると「評価されるためだけに努力する」という状態になってしまいます。
これは、将来的に大人になってからの働き方にも影響を与える可能性がある、と警鐘を鳴らしています。

ICTの活用とその影響

さらに、ICT(タブレットやノートパソコン)の活用も話題に上りました。小林さんは、紙に書く量や読む量が減っている現状を心配しています。タブレットにペンで書くのと、紙に鉛筆で書くのでは、脳の働き方が違うという研究もあり、この点についても早急に対策が必要だと感じているようです。

以上が定例会での宿題に関する主な議論でした。
宿題の必要性については、学校現場だけでなく、家庭や社会全体で考えるべき大きなテーマです。
私たちも一度、自分の経験や考えを振り返り、これからの学び方について一緒に考えていきましょう!


最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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