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UXを劇的に変える小さな言葉たち   ~知られざる通販の「マイクロコピー」の世界~

閲覧ありがとうございます!
株式会社HAT営業部の松村です。
本日は2回目の梅田さんコラムをお届けいたします~
今回も通販事業者さん必読の内容になっております✨


1. はじめに

「デジタル時代」と叫ばれて久しい昨今、
WEBサイトやアプリのユーザー体験(UX)の重要性は高まるばかりです。

その中でも、特に注目されているのが「マイクロコピー」。
マイクロコピーとは、UIの一部として表示される短いテキスト文のことで、ユーザーが直感的に操作を理解しやすくするための重要な要素です。

今回は、マイクロコピーの定義から、その重要性、具体的な活用事例、改善のヒント、そして未来の展望について詳しく解説したいと思います!

2. マイクロコピーとは何か

マイクロコピーとは、ボタンラベル、エラーメッセージ、フォームヘルプ、ツールチップ(アイコンやボタンにマウスオーバーさせたり、タップしたりする際に表示される小さなポップアップのこと)、ナビゲーション指示など、ウェブサイトやアプリのUIに表示される短いテキストを指します。

これらのテキストは、ユーザーに具体的な指示を与えたり、操作をサポートしたりするためのものであり、ユーザーのストレスを軽減し、スムーズな操作を促します。

3. 通販におけるマイクロコピーの重要性

マイクロコピーは単なるテキスト以上の役割を果たします。
ユーザーにとってわかりやすい指示やフィードバックを提供することで、UXを格段に向上させることができます。

さらに、適切なマイクロコピーはユーザーの行動を促進し、コンバージョン率を向上させることができます。

逆に、不適切なマイクロコピーはユーザーを混乱させ、サイト離脱やアプリのアンインストールにつながる可能性があります。

4. 通販におけるマイクロコピーの効果的な活用事例

4.1 大手ECモールにおけるCTA周りのマイクロコピー例

Amazonでは、2種類のCVボタンを縦に並べて、それぞれ色とボタンラベルを異なるものにしている。
また、在庫状況についても、残りの点数までCVボタンの上部に表示している。

Amazonの例


4.2 ECサイトのCTA周りのマイクロコピーの例

顧客が迷わないように、お届け間隔のプルダウンを指し示す形で「おすすめ」が表記されていてガイドしている。
それらの条件を選択しないとCVボタンを押下できない設定になっている。

富士フイルム ヘルスケアラボラトリー社の事例


4.3 サイト上のエラーメッセージの例

わかりやすくエラーの内容を表示することで、顧客が何度もエラーになり、登録できなくなるストレスを最小限にする狙いが伺える。

サントリーウエルネス社の事例


5. マイクロコピーを改善(最適化)するためのポイント

マイクロコピーを効果的に改善するためのいくつかのポイントを紹介します!

  1. 顧客目線を重視する:自社の顧客が何を求めているのか、どんな理由で来訪したのか、何に困っているのかなどを理解し、その視点からマイクロコピーを作成する。

  2. シンプルでわかりやすい言葉を使う、はっきり言う:複雑な言葉や専門用語は避けて、顧客がシンプルで直感的に理解できる言葉を使うようにする。そして、顧客にはっきりと伝えることで理解や行動を促す。

  3. コンテキストを考慮する:表示される場所や状況に合わせて最適化する必要があるため、ユーザーの操作や意図に合わせた適切なマイクロコピーを提供する。

  4. A/Bテストを実施する:実際のユーザーにマイクロコピーを使ってもらい、A/Bテストでその効果を確認することが重要。テスト結果を基に改善を繰り返し、最適化する。


6. マイクロコピーの未来

今後、さらなるEC化率の上昇を考えると、マイクロコピーの重要性は増していくと考えられます。

AIや機械学習を活用したパーソナライズされたマイクロコピーの提供が一般化することで、より一層ユーザー体験が向上すると予想します。
また、チャットボットなど、今後拡大すると予想される比較的新しいインターフェースでもマイクロコピーの役割が重要になると考えます。

7. まとめ

マイクロコピーは、ユーザーインターフェースにおいて短いテキストとして表示される重要な要素です。
適切なマイクロコピーは、ユーザー体験を向上させ、コンバージョン率を高める効果があります。

ぜひ、本コラムで紹介した事例やヒントを参考に、マイクロコピーの改善に取り組んでみてください。
デジタルプロダクトの成功に欠かせない要素として、マイクロコピーの重要性を再認識することができるでしょう。

8.今回の参考図書

『コピーライティング技術大全』(ダイヤモンド社)


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