わかば
4月25日、つい最近まで少し肌寒いなと思ってたのに、今日は汗ばむくらい暑かった。
まもなくゴールデンウィークにさしかかるるこの時期、田舎では、あちらこちらで田植えに取り掛かろうとする農家さんを見かけます。
このシーズンになると、ふと思い出すのは生まれ育った実家のこと。
実家といっても、ずいぶん前に家そのものが新しく建て替えられ、昔の馴染みのあった風景ではなくなってしまったんですが、それこそ小学校の4年生くらいまでは、まさに田舎の家って感じだった。
田舎レベルを挙げると
まず井戸があった(これがメッチャ冷たいし美味しい、今でも井戸水は健在だそう)
掘りごたつがあった。今じゃ考えられないけど煉炭で温まるヤツ、間違って足近づけようもんなら火傷するくらい熱い。
お風呂は五右衛門風呂ってやつかな、浴槽自体は今もあるような普通の感じなんやけど、薪を炊いて湯を沸かしてた。だから湯が熱いの。
竈門があった。流石に物心がついた頃には使ってるの見たことはなかった。
黒電話やった(サザエさんで登場するヤツ)
トイレはくみ取り式やった。これは近隣家庭はみんなそうで、いつだったか、町内で下水の工事が始まって、水洗トイレに変わることになった。
そして、まだお祖父ちゃんが健在だった30年以上前に、実家には田んぼがあった。
今では違う建物になってるが、実家から少し離れた場所に田んぼがあり、お祖父ちゃんがせっせと田植えやってたんです。
農機具や小型のトラクターも家にあった、幼い頃は田植えに何度かついて行って、お祖父ちゃんが押す一輪車に乗せてもらってた記憶もあるかな。
この時期の田植えシーズンを見ると、なんとなく昔の思い出が蘇るようで、頑固もののお祖父ちゃん。
もちろん彼の奥さんであるお婆ちゃんもいた。
両親が共働きでやったので、普段はお祖父ちゃんお婆ちゃんに面倒みてもらってた時間が多かったとは思うけど、だからといって爺婆っ子ではなかった。
そんな田植えしてたお祖父ちゃん、吸ってた煙草と灰皿が、いつもテーブルの上においてあった。
その煙草の銘柄「わかば」の文字が今でも記憶に残ってる。
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