「音楽を聴くと涙が出る」とはじめて言えた日
”感受性が豊かである”という自覚をもったのは最近のことです。
しかし今思えば、私は小さいころから感受性が豊かだったのでしょう。
「あれ?私はほかの人と違うかも?」
そう思ったのは、小学校6年生のとき。
図工の時間でした。
【音楽を聴いて、イメージした世界を描こう】
テーマとなった曲は、「走る川」という合唱曲でした。
私は、この合唱曲をはじめて聴いたときのことを今でも覚えています。
曲を聴いたとたん、全身がふるいたち、体の中から何かがこみ上げてきました。
ゾワゾワっと寒気が起こるような感覚。
そして、目が熱い。
気づけば、涙があふれそうになっていました。
恥ずかしい!
そう思った私はとっさに下を向いて、”うそくしゃみ”や”うそ咳”でごまかしました。
その後も、合唱曲やピアノ、ポップスでも、この現象が起こりました。
何かがこみ上げてくる。
目が熱くなる。
涙が出る。
そして、ついに運命のあの曲と出会います。
「大地讃頌」
中学2年生の校内合唱コンクールで歌った曲。
やる気のない男子と一緒に、歌いました。
「ちょっと男子!ちゃんと歌ってよ!」
はい、もちろん言いましたとも。
でも、温度差はハッキリと感じていて。
「こんなに素晴らしい曲を歌えるのに、どうしてそんなに投げやりな態度ができるの?」と、苛立って仕方ありませんでした。
涙を浮かべて歌っている子は私以外にいたのでしょうか。
「音楽を聴くと涙が出てしまう」
初めて人に打ち明けました。
noteでの「れんこん」ではなく、「私」として。
なんでも話せる、仲のいいママ友数人に。
そしたら
「私もそういうときあるよ」
「感受性が豊かな証拠だよ。うらやましいよ」
こんなふうに言ってくれたんです。
今思い出すだけで、ちょっと泣きそう。
「受け入れてくれる人達がこんなに近くにいた」
うれしかったし、安心しました。
”ママ友は深く付き合うとロクなことにならない”
ネットでは「ドロドロネチネチのマウント合戦」みたいなニュースもありますよね。
でも、私にとってママ友は戦友。
”これからも深く付き合っていきたい大切な友達”です。