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webライター蓮根安乃の暗黒時代
初心者ライターは案件がもらえるだけでありがたい。
単価が低くても修行だと思って積極的に取り組もう。
そう思っていた私が体験した暗黒時代のお話です。
・・・
「webライティングは誰でもできる」
「ネットの記事を調べて書くだけ」
簡単そう、副業によさそう、そんな理由でライティングを始めた私。
ところが、目の前に現れたのは、果てしなく高い山。
仕事が取れない、単価が低い、書いても書いてもダメ出しされる。
国語は割と得意、読書感想文でちょっと表彰されたくらいじゃ、到底たちうちできない世界でした。
納期に追われ、家事もままららず。
お金を稼ぎたくて始めたのに、お金は出ていくばかり。
晩ごはんを作る時間が取れず出前を頼む。
子どもを静かにさせるため動画配信サービスを契約。
子どもとの時間を持ちたくて在宅ライターを始めたのに。
テレビやゲームに子守をさせて、自分は必死にキーボードをたたく。
興味のない分野のネット記事から使えそうな単語を組み合わせて一文を作る。コピペではないが、自分の文章ではない。
こんな状態が半年ほどありました。
今思えば暗黒時代です。
当時の私の心境はこんな感じでした。
仕事をもらえるだけありがたい。
こんな私に仕事を与えてくださるクライアントは神
手に入れたい生活とは程遠い有様。
しかし、この状況がおかしいとは思っていなかったんです。
仕事にもお金にも飢えていたので、まともな思考回路ではなかったのかも。
次第に自分のキャパを超えた案件を受け持つようになりました。
「私は頼りにされてる」
「私を必要としている」
仕事をもらえることがうれしくて、依頼があれば引き受けていました。
その結果、納期が迫っている案件ばかり依頼されるようになってしまったんです。
結果、身も心もヘトヘトになってしまい、ライティングをお休みすることに。
「案件を断る」という選択肢は駆け出しライターであっても持つべきだと思いました。
今は、少しずつwebライティングのお仕事を再開しています。
noteで自分の書きたい文章を書き、読みたいものを読んでいたら
「また書いてみたい」と自然に思えるようになりました。
でも、webライターを続ける以上
また案件に振り回される日が来るのかもしれないと思うと、やっぱり怖い。
「暗黒時代があったからこそ、今の私がある」とはまだ言えません。