体育の授業で友人の山田にサッカーの醍醐味を知ってもらった思い出 【後編】
山田のプレーの変貌たった10分間のやりとりで、彼の動きは目に見えて変わった。
守備時は味方の隙を埋め、攻撃時は相手の隙を突く。常に周りを見渡し、自分の立ち位置を修正する。賢いサッカー選手の動きができていた。
確かにボールは奪えないし、まともにボールを蹴ることもできていない。相手選手にパスしてしまうことも何度かあった。ボールを持った時は、(言っちゃ悪いが)最低限のプレーに終始していた。
しかし前述したとおり、サッカーというスポーツは、ボールを持っていない時の動き(オフザボール