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【全国ツアーイベントレポート】福島県伊達郡国見町編「まちづくりを通して、若者に選択肢の種を」
福島県伊達郡国見町。
春はさくらんぼ、夏はプラムやもも、秋にはりんご、そして冬にはあんぽ柿など、かわいらしく甘い色に染まったくだもので溢れたまち。
そんなまちの中には、若者の探究を全力で応援する大人や、よりすてきな場所にするためのまちづくりに取り組んでいる大人など、さまざまなひとがいました。
本日はそんな「福島県伊達郡国見町」で開催した「ハッシャダイソーシャル 書籍出版記念全国ツアー 『ハッシャダイ、もっとはしゃぎたい』福島県伊達郡国見町編」のあの時間を、いくつかの写真と共にふり返っていきたいと思います。担当は、新人広報の飯田です。
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今回の舞台「福島県伊達郡国見町」は、第1回の愛知県豊田市と比べるとあまり関わりが深くありませんでした。
しかし、学校講演を通して福島県伊達市にある聖光学院高等学校に何度か訪れ、今回の登壇者でもある三瓶航さん(以下、三瓶先生)と出会いました。
三瓶先生やその周りの方々のあまりの素敵な人柄、そして福島県の魅力に気づいてしまった三浦がこころを打たれ、「ぜひハッシャダイソーシャルで福島県にいきたい!もっと魅力を感じたい!!!」と叫びました。
そんな福島県伊達郡国見町が、出版記念全国ツアーの第2拠点目となりました。
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8月8日(木)午後6時30分ごろ。
外に出ると、夕方といえど額から汗がにじみでるようなころ、だんだんとひとが集まってきました。
外にはみどりで溢れた木々やあたたかい色のいくつものレンガが積み重なった広場、建物の中には落ち着いた雰囲気のイタリアンレストランや無人のライブラリーが在設された、Co-learning Space「アカリ」。
つい好奇心をそそられちゃうようなこの会場こそが、今回のイベントの会場です。
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白くきれいにリノベーションされた建物「アカリ」には、たくさんのお客さんが集まりました!
「こんにちは!」とにこやかに受付の高校生(今回の登壇者)に話かける様子や「久しぶりです〜」とうれしそうに手を振りながら集まってくる様子も。
ひとや建物、自然で囲まれた会場にひろがる空気はあたたかく、まるで桃色に染まってきました。
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午後7時00分ごろ。
「こんにちはー!!」と会場にいるみんなと目があってうれしそうな三浦宗一郎と、すっきりとした表情の勝山恵一との姿。
(勝山はイベント30分前にランニングを10分していたため、やけにいつもよりすっきりとしている様子。)
ハッシャダイソーシャルの活動説明から、イベントがはじまります。
午後7時40分ごろ。
三浦:人は、1分間に話せる文字数は200~300文字って決まってるんですけど、勝山はいまたぶん600字ぐらい話してたと思います(笑)
バアアアって一気に情報が溢れている状態だと思うので、ここら辺で一度気になったこととか、ひっかかっていることをみなさんから聞いていけたらなと思います。
なにか、僕たちに質問やご意見ある方はいらっしゃいますか?
Aさん:はい!質問します!
とても素敵なスポンサーさん方と一緒に活動をやられていると思うのですが、想いを届けることがむずかしかったりするスポンサーの方々にハッシャダイソーシャルの想いをどうやって届けているんでしょうか?
勝山:ありがとうございます!
ぼくって、自分がリアルで経験したことだったり、自分が本気で「いい!」って思っていること以外はあんまり熱量高く話せないんすよ。「社会的にはそうかもしれないけど、自分はわかってないしな」って思っちゃう。
だからこそ、自分が本気で「いい!」って思ったものは、みんなも「いい!」って思ってやってくれるだろうって、そう信じてやってる。ここはこだわっているところですね。
三浦:他にはいらっしゃいますか?
Bさん:はい!
若者の中には、自分から表の活動にあまり出てこられないような人もいるんじゃないかなと思っていて。そういう人たちをそういうところにひっぱりだすのってすごく難しいなって。
自分は「こうあってほしい」と思っていても、相手はそううまく動かない、みたいな。
こういう問題はどのようにクリアしてきているんでしょうか?
勝山:ありがとうございます!
ぼくたち、若者たちの前では「課題」を前提にした話をしないようにしていて。「怒り」とか「かなしみ」からくるアクションは持続可能なものではないし、そもそも表の活動に興味を示さなかったら、なかなか一歩踏み出せへんひとが多いんすよ。
だから、ぼくたちは反対に、わくわくやおもしろさを前提にしたアプローチをしています。
「共感の接点を生む」とかはテクニックとしてやっていることですかね。
三浦:そうっすね!
ハッシャダイソーシャルがやっている「ヤンキーインターン」のHPとか見てもらうとわかると思うんですけど、無駄にかっこいいんですよ。(笑)
なんでかっこよくしているのかって言うと、やっぱヤンキーって、かっこいいものには弱いんです。そういう生き物。(笑)だよね?
勝山:はい。(笑)
三浦:そう。だから、こういうイベントやプログラムの本質的な価値を理解して行動している人ってあんまりいなくて。
どっちかというと、「楽しそう!」って感じて、「気づいたら移動しちゃっていた!」の後に、その意味や価値に気づいていくことが多いんすよね。
だから、”いかに直感的に動かしちゃうか”というコミュニケーションのデザインとか、グルーヴをどう生むか、っていうデザインは結構するようにしていますね。
人にロジックで説明して動いてもらうよりも、人が”思わず動いちゃう体験”をどう作るか、っていう話をよくしていますね。
そんなときに、コロナ禍でオンラインで講演をしたある学校の先生にこんなことを言っていただいたことがあって。
「 ハッシャダイソーシャルはオンラインよりも学校に来てもらう方がバツグンにいい。なぜならハッシャダイソーシャルって、和太鼓と似てるんですよね。話の内容をきいているのはもちろんなのですが、それ以上に振動を感じているというか。 」
パソコンとかで情報が入るより、人と人とが会うと体全体で振動を感じられる、みたいな。(笑)
だからこそ、こういうコミュニケーションのデザインをしたりとか、あとはいかに存在で圧巻させるかとか。斜に構える暇を与えさせない、みたいなことは意識していますね。
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午後7時50分ごろ。
江崎:三瓶先生の弟子の江崎優と申します。
特に話せることはないんですけど、勝山さん、絶対僕のがケンカは強いので…
三浦:絶対やめといたほうがいいよ!!!!!笑
と、会場全体がどっと沸くような自己紹介から、トークセッションが始まりました。
福島県伊達郡国見町の登壇者は、三瓶航さん・上神田健太さん、そしてなんと聖光学院高等学校 普通科進学探究コースの生徒である江崎優さん・水本蓮雄さんです!
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トークセッションでは、まちづくりや独特な地域づくり、若者の探究について、先生や大人、さらに学生というさまざまな点から会話を弾ませました。
一部だけ、ほんの一部だけですが、トークの内容をお届けします。
地元はあったかい
江崎:これまで周りにいた大人は「まちからでていこう!」という人ばかりだったので、まちを活性化させようとしている大人がいることにびっくりしましたね。
三浦:まちを活性化させていこうとする大人をはじめてみて、どう思った?
江崎:こんな大人もいるんだなあと。めずらしいものをみた感じ。(笑)
会場中、爆笑
三浦:めずらしいもの(笑)れおくんはどうだった?
水本:優くん(江崎)と同じで、まちから出ていこうとする大人が多かったので「これからだんだんまちは衰退していくんだな」と思っていたときに上神田さんと出会ったので、よかったというか。
やっぱり地元はあったかいんですよ。その地元のあたたかみをなくさないために、地元は地元で残していかなきゃなと思っています。
独特な地域を生むためには
三浦:岩手から、一度東京に出られたのちに、福島県に来られたと思うのですが、いままでの比較の中で見える地域の可能性、そして国見町の可能性はどのように感じますか?
上神田:国見町って過疎地域ではあるけど、限界集落ではないので、過疎地域って言われている地域ならまだ大丈夫って思ってます。
いままで、日本のまちづくりの仕組みって全国に同じようなまちを作る形でやってきているんです。でもあれって経済の仕組み上は理にかなっていたので全国どこの地域もそのように作ってきたんだけど、それがだんだん飽和状態みたいになってきて。
そのときに「地域特性」と、そこに「住んでいる人の個性」を組み合わせると独特な地域ができてくる!と思って。
三浦:「地域特性」と、そこに「住んでいる人の個性」をかけあわせる…!?
上神田:そう。アカリ(会場)1階のシチリア料理がそうなんですけど、他の地域でも、その地域ならではのものと、そこに住んでいる人の個性をつかって同じようなことをできると思っているので、今度はそんなふうに展開していくと、独特な地域が日本中にできてくると思っています。
選択の種をあげる
三浦:これまでのセッションを通じて、聖光学院の進学探究コースが、地域との関わり合いを大切にしているということをこれまで以上に感じました。実際、三瓶先生はどういう考えのもとでやられていて、実際に活動される中で気づくこの地域の可能性はありますか?
三瓶:私、はじめは「人生100年時代だから、いままでよりさらに学ぶ時間を増やしていった方がいい」と思っていたんですよ。
でもそういう中で、別に大学受験に失敗したとしても、おもしろいひととか尊敬できるひとって世の中にはいっぱいいるなって思って。
そう感じながら地域と触れ合うことによって、徐々に自分の良くない意味での"先生"という価値観が解(ほど)けていったんですよね。
これを生徒たちに還元できればな、と思っています。
もうひとつはやっぱり、学びたかったら関東・関西にどうしてもいってしまうんですよね。
都会に出るときにはすでに成人、大人なので、そこで出会う大人と関係性が生まれ、「地元に戻る」という選択肢自体が生まれないと思うんです。
そんな中で、レアモンスター上神田さんと生徒たちが高校生のうちに出会うことによって、「おもしろいなと思う人が福島にいた」とか「こういうひとたちと将来なにかできたらおもしろそうだな」という種をあげれるようになったんです。
戻る戻らないという選択は彼らのすることですが、その種が、都会に学びにいったあとに戻れるきっかけ作りになるんですよね。
昔はそういう種をあげないまま「学力が高い大学に行った方がいい」という話だけをしていたので、高校と自宅の往復になってしまっていたのが現実です。
若者と向き合い続ける三瓶先生や、ひとつのテーマを探究し続けるひろくんやれおくん、そしてまちづくりを通しておもしろいことをやり続ける上神田さんならではの、可能性あふれるような、白熱したトークセッションでした!
会場にお越しくださったみなさま、ありがとうございました!
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素敵な場をともにつくりあげてくださった、地域サポーターである聖光学院高等学校 普通科進学探究コース・弊社の代表である三浦宗一郎より、コメントをいただきました!
地域サポーターとして福島県の国見町にて本イベントの運営・開催をする運びとなりました。福島に三浦さん、勝山さんの取り組みを広く知ってもらいたいという一心で生徒と準備して参りました。
当日は平日夜にも関わらず満席となり、皆様と一緒に居心地の良い素敵な空間をつくり上げることができました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
「地域の可能性」今回のイベントを通じて、ずっと感じていたことです。
都会には選択肢がある。たぶんそれは間違いないことだけど、ここにしかない選択肢を見出すことは、それぞれの街に暮らすひとたちが工夫すればできるのではと、強く思いました。
福島県国見町、この町を訪れる縁をいただけたこと、本当に幸せに思います。みなさん、ありがとうございました。
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こころあたたまるパネルディスカッションを繰り広げてくださった登壇者の皆さまにも、コメントをいただきました!
生徒達にいつも話をしていることがあります。それは体現するということ。
想像で終わらせるのではなく行動をし、どんな景色かを実際に自分の目で確かめること。そしてそこで感じたことを大切にすること。
今回生徒達が見ることができた景色は、間違いなく想像以上に素晴らしいものとなったはずです。
このような機会を頂き、本当にありがとうございます。
今回、登壇者として参加して、高校生の成長を改めて感じました。
私たちが取り組んでいるまちづくりの事業について、高校生なりの表現で「変わった人もいるんだなと思いました。」と伝えてくれました。
これを深掘りして聞いてみると、「衰退していくことが自明と思われた地方の町でも、再生させる方法論を持っている大人がいるんだな」という意味のようで、褒め言葉のようでした。
弊社の事業や、私自身の生き方を1つのロールモデルとして参考にしてくれているようで、1年前に会った頃と比較すると大きな成長を遂げていて、とても感慨深い想いで聞いていました。
私は人前で話すのがとても苦手で、イベントの前日は眠れませんでした。
しかしそんな心配とは裏腹に三浦さんを始め、みなさんのおかげで上手く話すことができ、楽しい時間となりました。私はこの1日で1年分は成長できたと思っています。貴重な経験をありがとうございました。
18歳になったら「CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式」に参加するために、高校生活を走り切ります!
私はこのイベント開催を通して、開催の裏にはここまで大変で様々な方々が関わってくれていることを知るとても良い機会となりました。
トークセッションではとても緊張していましたが、三浦さん勝山さんのサポートのおかげであっという間に時間が過ぎていきました。とても貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。
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写真:かとちゃん
会場に足を運んでくださった方がグラフィックレコーディングをしてくださいました!
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開催概要
2024年3月19日、 朝日新聞出版より、ハッシャダイソーシャル初の書籍、篠原匡氏著『人生は選べる Choose Your Life—— ハッシャダイソーシャル 1500日の記録』が発売されました!
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出版社:朝日新聞出版
発売日:2023/03/19
本体価格:1,870円(税込)
ご購入はこちら
本書には「Choose Your Life!それでもなお、人生は選べる」をスローガンに掲げ、1人でも多くの若者がどのような環境からでも自分の人生を自分で選択できる社会を目指して活動してきた1500日間の記録が記されています。
すでに読者の方からたくさんのお声をいただいておりますが、
本書を通じて、もっとたくさんの人と出会いたい!本という相棒を携えて、これまでお世話になってきたみなさんに会いにいきたい!自分たちの可能性をもっとひろげたい!
という想いが溢れちゃったので、出版記念全国ツアーを開催することにしました!!
詳細はこちら:
開催予定地域
2024年8月2日:愛知県豊田市
2024年8月8日:福島県伊達郡国見町
2024年8月9日:宮城県石巻市
2024年9月24日:岡山県倉敷市
2024年11月9日:青森県八戸市
2024年11月15日:長崎県松浦市
2024年12月8日:北海道札幌市
2024年12月13日:宮崎県宮崎市
2024年12月22日:愛知県一宮市
2024年1月19日:宮城県仙台市
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一緒に若者の「可能性」を応援しませんか。
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全国の学校や少年院・児童養護施設等に、様々な「Choose Your Life!」の機会を届けているハッシャダイソーシャルの活動は、全て皆様の寄付・協賛のおかげで成り立っております。
もしよろしければ、若者の「可能性」を応援する仲間になっていただけると嬉しいです!一緒に叶えましょう。
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