商圏分析は、「マンション価格」でもザックリ推定もできる
一つ前の記事では、地域の「労働生産人口」を見れば、お店や商売をやる上での商圏分析ができることを解説していきました。
これ以外にも実は、タダでゲットできる情報で色々と分析することができるものです。その一例として、「マンション販売価格」というものがあります。
マンション価格は、そこに住む人の所得レベルを表す鏡
不動産を見るのが好き、モデルルームに行くのが趣味、という方がたまにいますね。今ではマンション情報はインターネットで検索すればいくらでも入ってくる時代になりました。その中で今回ご紹介したいのは、「中古マンションの購入価格の相場」です。住宅不動産というの価格というのは大変よくできており、供給側と需要側の意向を敏感に反映しながら常に価格が変動しています。不動産自体は世の中に溢れていますから、買い手側の「●●駅だったら、この金額なら妥当かな…」「××駅なら、その値段は安い!」というリアルな声は無視できません。マスで見ると、その土地土地の適正価格というものができてきます。
その結果、「●●のマンションを買えるくらいの収入がある人」「○○万円のローンを払えるくらいのお給料がある人」がその土地には集まりやすいといえます。新築マンションは、新築というだけで値段が上がりますから、価格がより相場を反映している中古マンションの方が商圏分析にはより適しているといえます。
大手不動産会社のサイトを見れば、価格相場がまとまっている。厳密じゃなくてザックリでOK
中古マンションの価格は、それこそインターネット上にいくらでもありますが、私が見てよく見てまとまっているなーと思うのは、東証プライム上場企業の株式会社LIFULLという所がまとめていらっしゃるこちらのサイトです。
https://www.homes.co.jp/mansion/chuko/price/
エリアや沿線別に、「専有面積70㎡のマンションの価格相場」が一覧に並んでいて、場所ごとの金額一目瞭然です。
マンション購入を考えている人は、こういう表を見て、「ここだったら行ける!」という場所の当たりをつけて、実際に検討するわけですから、商圏分析には実は有効なツールといえます。
ここで駅のあたりを見つけた後は、その土地の食べログやスーパー・小売店の出店状況を見ながら、住んでいる人の生活状況を想像してみるのもよいでしょう。自分がやろうしている商売が適さない場所、というのも必ずありますから、事前に確認しておけば避けることができます。
是非ご参考ください!