我が家の名言シリーズその1
思い出に残る名言がある。
この記事は完全に、わたしたち家族の思い出の1ページを刻んだものであって、だれかの役に立つとも思えない。でも、楽しいから書いてみようと思う。
名言:「ママのお心には鬼がおる!」
長女が4歳くらいだっただろうか。
我が家の3人の子どもたちは、キリスト教保育をやっている保育園に通っている。(ちなみに、わたしたち家族がキリスト教に洗礼を受けたわけではなく、保育園の決定は市が行う)
たまたま入園した保育園なのだが、行事のクオリティが驚くほど高い。また、その時その時に応じたキリスト教に基づいたお話が素晴らしく、大人のわたしでも心が洗われるような気がする。
キリスト教保育とはまったく関係のない節分でも、かなりリアルな鬼たちがやってきては、大暴れする。赤ちゃんの頃から通っている娘たちは、毎年節分が近くなると、鬼にびびりだし、当日どうやって欠席するかの作戦会議を立て始める。そのくらい、鬼が怖いらしい。
長女が4歳のとき、節分が終えた1週間くらいしたころだっただろうか。
いつもながら仕事・家事・育児に追われたわたしは相当疲れていて、長女に理不尽に怒った(いや、キレた)のだ。なぜ怒ったのか理由ははっきりと覚えていないが、たぶんおもちゃを片づけていないから、いつものようにごみ袋に捨てるふりをしたんだったと思う。
長女の大切なぽぽちゃんやお着がえの洋服、廃材で作った工作などをバンバンごみ袋に入れているときに、長女が放った一言。
「ママのお心には鬼がおる!!」
びっくりするくらいの大きな声で、解き放ったこの一言は、心にぐさっと刺さった。片づけないことを理由に怒られてはいるのだが、明かに母のイライラを自分自身にぶつけられていることを長女はしっかりと理解していたのだ。八つ当たりをされているってわかっていたのだ。
4歳児に心を見透かされ、情けないのなんのって。純粋な心をもつ子どもに、大人の汚なさ、理不尽さを見抜かれてしまった。素直にごめんとも言えず、長女と二人で泣きながら片付けをした。
何年経っても、鬼を見ると、思い出す。
わたしのお心には鬼がいることを。
小さな子どもたちに怒らなければならないほど、余裕のないママでごめんね、わたしの子どもたち。早く心の中から、ガミガミ鬼さんを追い出すから待っててね。
そう思いつつ、今日もピアノの練習をしない娘たちに、「そんなんやったら、やめてまえー!発表会、いくらかかると思ってんねん!」と、お心の鬼と現実をむき出しにして、怒りまくるのだった。
だれか、わたしの鬼を退治に、きじと猿と犬を連れてきてもらえませんか?と願う今日この頃だ。
関西弁で怒ってるセリフって、書いてみると、話しているときより、怖そうに見えるのはわたしだけ?
今日もお読みいただき、ありがとうございました。