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【#創作大賞感想】「執事はバッドエンドを導かない」執事が用意してくれる心地良さに身を委ねていました


創作大賞開始まもなくから連載が始まった「執事はバッドエンドを導かない」は、かなりの方が感想文を書かれているようです。出遅れてしまいましたが、それを後悔して後ろ向きになっていても仕方ありません。さあ、本日も楽しく私が感じたことを書かせていただこうじゃありませんか!

「執事はバッドエンドを導かない」を読んでいる間、ずっと私の脳内では屋敷で起こることがずっと再現されていました。あの庭も厨房も、スープや紅茶なんて湯気まで見えるかのように錯覚してしまうのです。読んでいる間、私は屋敷の中に住み続けていたのでしょう。

ただ、面白いことに常に私は傍観者でいました。

執事カインがスマートに事件を紐解く姿を
セオが庭仕事をする姿を
アメリアが怪力を発揮する姿を

私は常に横で見ているのです。お嬢様のレイラが物語を書いている時は花の香りを感じながら、肩越しにそっと覗いているようで不思議な感覚にとらわれました。

これは、みなとせさんの豊かな表現力があってこそで、私の脳内は幸福な空間が広がっていたのです。題名の「執事はバッドエンドを導かない」も安心感を与えてくれた要因のひとつとしてあげられます。だって、執事は「バッドエンドを導かない」んですよ!安心しか感じないじゃないですか。

私は作品を最終話までハラハラドキドキウットリと感情を忙しく変化させながら読み進めますが、常に安心な環境でゆったりとスクロールできるのです。カインは完璧な物語内の執事として私に心地良い環境を整えてくれます。それほどまでにカインに信頼を寄せているのです。本能が「カインに導かれろ」と囁いていたのでしょう。

麗しい容貌に完璧な所作、パンケーキが上手く作れなくてもカインがいれば私は安心して物語に身を委ねていしまいます。カインの安心感が半端ないんですもの!

身体をすんなりと抱えられたウェスト卿
ふわりと受け止められるアメリア
カインとりんごを分け合うレイラ

のように登場人物はカインに助けてもらいます。羨ましいです。でも、私は今の第三者的立ち位置を捨てることができません。カインにスマートに助けてもらいたいと思いながらも、全ての登場人物を見守りハラハラドキドキワクワクし続けたいのです。

みなとせさん、登場人物を見守る心地良い時間を味わせてくださり、ありがとうございました。

エピローグでカインは新たな使命を見つけます。これはもう次を期待をせずにはいられません。バッドエンドを導かない執事の物語が続くことを期待しつつ本日の感想を終わります。


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