みかんの薄皮を食べる理由
スポっ。
ではなく今日は有田むきを紹介します。
ヘタと反対側に親指を差し込んで、
「有田むき」というそうです。
指が汚れにくく素早い食べ方として何年か前に「あさイチ」で放送してました。
親指以外は汚れにくいこのむき方、とても楽です。4つに割って塊のまま房を口へ放り込むと4口で食べ終わります。
ところでみかんの薄皮って取りますか?
私はそのまま取らずに食べます。
なぜなら指が汚れるし、薄皮をむくのが面倒くさいからです。
全てを面倒かどうかで行動するため、自然と薄皮を食べるようになりました。
酷い時は夏ミカンでさえ薄皮を食べてしまいます。
昔、祖母は柑橘類全ての薄皮をむいて食べさせてくれました。幼稚園に上がる頃、面倒になったのでしょう。私に薄皮をむいて食べるよう指導し始めました。
「いいかい、こうやるんだよ」
薄皮を取り出す祖母を見て口から食べ物を出す姿に抵抗を覚えましたが、祖母の命令は絶対なので真似をしました。
しかし、洋服からテーブルまでみかんの汁が飛び散りました。手も口のまわりもベタベタです。
薄皮にはみかんの粒が残ってしまいました。幼心に口から出た薄皮が見てはいけないもののように感じて、
「おばあちゃん、薄皮も食べたい」
と主張しました。
それ以来、私は薄皮を食べ続けています。
白い筋もまったく取りません。
祖母は「私の育て方がいいから綺麗な食べ方をするようになった」と自慢していましたが、違います。
指先が汚れるのが嫌という理由で、弁当についた調味料も使いません。フタを取ったり破いたりする時に指先が油っぽくなるからです。
おかげで、薄味に育ちました。
母は「私が陰でこっそり薄味に育てたからよ」と自慢していましたが、違います。
おばあさま・おかあさま、私の口が足らないばかりに勘違いをさせて申し訳ありません。