ピーマンを切るべき場所
ピーマンを切る時にタネをどう処分すべきかでずっと悩んでいた。
まな板の上で切ると必ずタネが散らばる。まな板から落ちて床にも転がる。散らばったタネはピーマンの実にもこっそりついていることもあり、フライパンに入れた時に「残っていたか!」とガッカリもさせられる。
以前ブロッコリーのツボミがまな板に貼り付いて嫌だ、というようなことを書いたが、あれ同様、ピーマンも切るたびに飛び散るタネが嫌だと感じているのだ。
まあ、つまり面倒くさがりな性格というわけ。
そこで最初に思いついたのが、キッチンペーパーをまな板の上にしいて切るという方法だ。ピーマンのヘタもタネもキッチンペーパーの上に残るのでそのままゴミ箱へまとめて捨てられる。
ナイスアイデア、と思っていたが、そのうちキッチンペーパーを捨てるのがもったいなくなってきた。真っ白なキッチンペーパーをタネとヘタをまとめて捨てるだけに使うことは罪ではないか、と。
そこでいらないチラシの上で切ることにした。前にリンゴはチラシの上で切ると皮も芯もそのまま捨てられる、という家事ラクの方法で読んだことがあるからだ。ナイスアイデアな方法と飛びついたのだった。
これもなかなか良かったが、生ごみの臭いを消すと聞いて新聞紙の上で切る方法にシフトしてみた。これもナイスアイデアだった。
チラシも新聞紙も良かったのだが、そのうち新聞入れから取り出すのが面倒になってしまった。
とことん面倒くさがりな性格で情けなくなってくる。
チラシ、新聞紙ときて、次に目を付けたのがピーマンの入っているビニール袋。これ、使えるんじゃないのか?
ビニール袋の両端と真ん中をハサミで切って広げ、その上でピーマンを切り、タネ・ヘタ・ワタを取るのだ。
写真は切り広げたビニール袋の上に置いたピーマンと包丁だ。少しわかりにくいが、ビニールが白いまな板の上にしかれているのが見えている。切り終えた後、ビニール袋なら捨てても罪悪感はない。ついでに包丁についたタネもビニールでぬぐうので、タネを水で洗い流さずに済む。
それ以来、ピーマンはビニール袋の上で切るようにしている。
そこまでしてもピーマンのヒダの部分にタネが残っていることは多いが、そちらはすぐに解決した。
タネ・ヘタ・ワタを取るそばから水を張った器にピーマンを入れていくのだ。そうすると勝手にタネが取れ、水に浮かんでくる。まな板の上も空間が広がり、非常に作業しやすい。
これでなんとかピーマンを切る場所は定まってきた。
ただ、包丁がビニール袋も切ってしまうのではないか、という不安は残る。時々いいのかな、という考えが頭をよぎる。ただ、楽なのでまだ続けているが。
そのうちまたピーマンを切る場所は変わるかもしれない。
何が正しいのかわからないな、と思う。