10円玉事件再考:術後反省編
10円玉除去手術が終わり、涙と汗まみれで手術室から出てきた私が真っ先に見たものは、涙ぐむ父でした。
父が泣くのを初めて見て、自分が大変なことをしたと悟りました。まあ、硬貨を飲み込むなんて大変以外の何物でもありませんよね。
2歳児でも反省する時は反省するんです。
だって、手術室で大泣き・大暴れしたんですから。「泣かないで偉かったね」ですよ?しかもヘソ押すと喋る人形がプレゼントされて。
2歳児ながら罪悪感しかなかったです。その後、泣かない子どもに育ちました。
はい。物心ついた時から、ぬいぐるみ派だったんです。
人形は髪の毛にブラシかけるとぐちゃぐちゃになるし、マジックで化粧をすると怖くなるから苦手でした。
はい。数々のお人形を魔女化させて勝手に嫌がってました。玩具メーカー並びに人形愛好家の皆様申し訳ありません。
はい😊「ひみつのアッコちゃん」が特集された雑誌でした。文字が読めるようになるまで、ずっと持ってました。
そうなんですよ😳病室には父母しかいなかったんです。で、母に「おばあちゃんは?」って聞いたんですが。
「重湯を作りに帰ったよ」
と言われました。
はい。10円玉は食べかけましたが病院食は拒否しました。困った子どもだったんです。
まあ、この重湯をきっかけに、お粥は好きになりました。
続く。