母の旅立ち、私の見送りへの道 入院編① 1/31~2/3 (入院後は比較的安定傾向に) 第14回/全35回
この記事は母が旅立つまでの道のり、私が母を見送るまでの道のりを綴ったものです。
母の入院生活がスタート。初日の夜に看護師の対応にアレ?って感じになったようだが、その対策をしてからは不自由なく過ごせる感じになった。会話も普通にできるし、状態面はかなり安定しているように見えた日々を紹介する。
1月31日 水 S病院 入院2日目
緩和ケア科 〇〇〇号室(個室)
13:20
初お見舞い。
すでに嘔気があって、本人談でこの日で4回目との事。
13:50
病室でしばしお話し。
自身の症状と昨晩の様子を聞いてみたが、昨晩の担当看護師には結構冷たい対応をされた様子。
15:30
トイレ(小)に車いすで移動(私の介助つき)。
しかしトイレ内で吐き気あり。
15:40
介助つきでベッドに戻る。
16:00
退出。
【1/31補足】
お話しの最中に昔のご飯の話をしただけで吐き気あり。食を連想させるだけで吐き気がきているのか…?
またお昼も食欲が無いからという理由で出してもらっていないとの事(母上が申し入れた事)。朝食は出たような感じの事を言っていたが…。
あと視覚的な物か、病室の天井の灯り(室内灯)でも眩しく感じる様子。
昨晩は看護師さんが消灯時間になっても消してくれないと言い、自力で消せるように室内灯のスイッチの場所を教えたが、ベッドの上からの体勢的には無理かも(体をひねるので母上には結構難しいと思う)。
夜勤の看護師は結構な塩対応のようで、トイレ時の車いす移乗の際も介助は一切してくれなかったそうだ(薬が効きすぎていると首が据わらないし、家でも自力での車いすへの移乗は出来ていなかった)。これには何らかの対策が必要と感じた。
視覚的に眩しいという事なので、母の右目にアイパッチを貼る。
視覚的には楽になったと言ってくれた。
嘔気が頻繁にあるのは気になるが、会話そのものは普通に出来たのが幸い。
2月1日 木 S病院 入院3日目【置き土産】
13:30
入室
13:40
母に嘔気あり
14:00
担当医のT先生とお話。
症状などの説明を受け、更にこちらも質問をする。
母はのどの渇きを良く訴えていて、対策としてガリガリ君(アイス)や氷が効果的と教えてくれる。
そしてT先生退室の後にはナースステーションからわざわざ自身で氷を持って来てくれる。ありがとうございます。
14:30
お話
16:00
退室。
帰り際に看護師さん宛てにチョコレートの置き土産、置手紙(母上の現状とできるだけの介助をお願いする手紙)を置いて退室する。
【2/1補足】
昨夜は一昨日とは違う看護師さんだったらしく、母への対応は少し向上しているとの事。
そのせいか昼間は少し気分良さそうに見えた。
ただ相変わらず吐き気がある様子。
母上は「今日は何回吐き気があった」と昼勤の看護師さんに言ったそうだが、「そんな回数わざわざ数えなくていいよ」と言われたらしい。
担当医師(T先生)にも点滴に酔い止めを入れてくれると言っていたので、吐き気が少しでも収まる事に期待したい。
とは言え前日の夜の看護師の塩対応対策は必要か。置き土産(心づけ)は受け取れないという病院内ルールの為、わざと病室に置いてくる形を取ったし置手紙も容易した。
置き手紙もなるべく穏便な文章で母上の事を丁寧にお願いする形。これがどれほど効果があるか分からないが、母上にとって少しでも良い方向の変化があれば良いのだが…。
2月2日 金 S病院 入院4日目【お礼状のお届け】
この日から私の仕事を再開。
仕事は午前のみの勤務で、午後は早退という事に。
13:00
A看護ステーション(訪問看護)の事務所にお礼状とお礼の品をお届け
13:30
Iクリニック(訪問医療)の事務所にお礼状とお礼の品をお届け
13:50
H病院に行って頭部MRI(1/27の)の会計を済ませる
14:45
S病院到着。入室。
15:40
上半身の肌着の交換をしたいとの事で着替えを手伝う。
安定剤(?)の点滴装置が意外と邪魔で着替えに手古摺る…。
16:00
持参のピーチゼリーを少量食す。(食べさせる)
16:40
退出
【2/2補足】
病院へ向かう前に、入院前にお世話になったI訪問クリニックの事務所、A看護ステーションの方にご挨拶に向かう。
I訪問クリニックの事務所に訪問した際には、たまたまI先生も居られて最後のご挨拶が出来た。そして母は無事S病院に入院出来た事、そして現状母は元気であると伝えした。あくまでも現状としては最善の策…という意味ではあるが、これはI先生も理解してくれた。あとは今の状態がどれだけ長く続くかであり、それに対してもI先生から頑張るように励まされた。ありがたいことです。
S病院では母本人が紙オムツの使用を同意したとの事で、この日から紙オムツを着用。まだ介助があれば車いすに乗ってトイレに行けるはずだが、母としては看護師さんの負担になるのを嫌ったのだろう。先日まで部屋に置いてあったポータブルトイレも撤収されていた。
またこの日に病室に入る直前に看護師さん(Mさん)と看護師長に呼び止められて、昨日の置き土産の件についてお礼を言われた。でも今回だけにして下さいと念を押され、母の症状については「看護師全員に周知させますから」という私の想像以上の答えが返ってきた。逆にすごく恐縮してしまった…。
2月3日 土 S病院 入院5日目
9:50
私の携帯電話にS病院のT先生(担当医師)から電話あり
現状の報告と、今後の点滴などを考慮した上で、中心静脈カテーテルの手術をしたいとの連絡。この手術の説明同意書を母の病室に置いておくとの事。
13:20
病室に入室
13:30
中心静脈カテーテル手術の説明同意書にサイン(2/6に手術予定)
14:00
O病院ののMRI検査(形成外科)のキャンセルを連絡。
(O病院の異常なまでの対応の遅さもあって今頃…って感じだけどね)
14:15
母上とお話
14:30
S病院の売店でガリガリ君(アイス)を購入。
母が自力で食べる。
16:00
退室。
ナースステーションで手術同意書を渡す。
【2/3補足】
中心静脈カテーテル手術は本来鎖骨あたりにするそうだが、母上の身体には大量のしこりがあって手術箇所にしこりが出来ると不具合が出る可能性ありとの事。その為、太もも付近にしたいとの事。手術自体はかなり簡単なもので、T先生によると手術の所要時間は15分程度らしい。
この日にガリガリ君(アイス)デビュー。
担当医のT先生のお墨付きもあるし、医療の学会でも推奨されている食べ物の一つらしい(ホントか?)。
母にとっても歯ごたえと冷たさが非常に良い感じらしい。
流石に全部は食べきれないので、残りは私が有難く頂いた。
【1/31~2/3 まとめ】
とりあえず母の入院生活が始まり、母の状態面において目立った悪化の傾向は見られなかった。相変わらず嘔気との戦いはあるようだが、それ以外はさほど不自由なく過ごせている様子。まあ現状としてはかなり安定傾向と言えると思う。なにせ家に居た時のことを思えば…。
母が家に居た時にお世話になったI訪問クリニックの事務所、A看護ステーションの方には母が元気なうちにご挨拶にお伺いしたかった。元気なうちなら明るく報告できるので、入院して早々にお伺いしてご挨拶を済ませた。状態が悪くなってからではちょっと…ね。
S病院の看護師さん宛てへの置き土産も僭越すぎるかとも思ったが、母に対して初日からその対応では…という思いが強く、ちょっと釘を刺して置こうという意図でやってみた。実際これが効果があったどうかは分からないが、その後の入院生活でそこまで対応が悪いと感じることは無かったように思う。師長が自らやって来て、全員に周知徹底させますから…と言われた時はマズイ事をしてしまったなと反省はしたのだけど…ね。
【注意事項】
この記事を書いている私は医療に関しては素人なので記事の中で間違った認識、表現、名称を記述している可能性は高いです。さらに一部で感情論に走っている面もあると思いますが、なにとぞご理解と温かい目で見て頂けるとありがたいです。