仏國産ワインの試食会があるというので、都内を早めに辞して家人と合流し、Re桜湯へと向かう。仕事先が神保町だったものだから、山東京傳全集やら澁澤龍彦やらの古書で両手がふさがっていた。グラスが空くにつれ、いかに装幀が美しいか、戦利品の自慢をしていた氣がする。葡萄の酸味が残る晩である。
【御礼】過日、悟心寺とRe櫻湯のご尽力のもと、「ほんとの座禅会」を横濱支部で行った。遠くは北軽井沢や松戸から、近くは100m先のご近所からお集まりいただいた次第である。傍らに置いておきたい一冊をあえてひらかず、ともに座禅することで、不可思議なことに、未読の本とさえも繋がれるのだ。