ふと思ったことであるが、三島由紀夫のことである。彼は、観念の世界から降りてきた。売れっ子作家である三島には桁違いに財力がある。社会、実社会で彼は名声と富の中自由であった。そして、また観念の世界への階段を上り、触れてはいけない「美」「真」に触れ自決にいたったとおもう。