兄マルミミゾウの部屋から書物を拝借するさい、本棚の隅から覘く河出書房新社版イサベル・アジェンデ/木村榮一=訳『精霊たちの家』を発見し、国書刊行会版『精霊たちの家』を所持している弟ルリビタキはアジェンデ氏の存在感を再認識するとともに、相変わらずのウッカリ振りを猛省するのであった。