どこからか花火の音がして、とっさによく見える場所を探した。 前から歩いてきた女性と目が合い、つい、“こっち見えますよ…!”とばかりに細い路地を指さした。 しばしお互いに写真を撮り、帰り際にお礼を言われたけれど。“こちらこそ…”と思った、楽しさを共有できてなんだか嬉しかった。