闘病猫の彼。一度彼女のベッドの前に立ち私に向かって「いないの?」とアピールしただけで、特に探す素振りもない。一昨日の夜は私の寝室の真ん中でヘソ天してたし、私が落ち着いていればいつもと変わらないように見える。
彼女は最期までちゃんと私を関わらせてくれた。私もちゃんと見届けた。 だから、後悔はない。
闘病中の彼ももちろんかけがえのない存在には変わりない。人が皆違うように猫も皆違うしそこがいい。
彼女はどこまでもユニークでどこまでもチャーミングで、かけがえのない存在だった。 一緒に暮した11年は、私の財産だ。
闘病猫日記の主人公の方が先に亡くなるだろうと思っていたら、年長の彼女の方がさっくり先にいってしまった。 15歳5ヶ月。