男は、王冠の形をした紫色の香水を拾う。 手首に吹きかけたが、香りはない。変な液体だったのだろうか。 急いで服の袖で拭い去ろうとするが、その袖は白と青と金色の生地で、さっきまでとは違う服に。 「ここにおられましたか王子!」 髭の爺さんに声をかけられ、男はどこかへ連れていかれた。
王子の召使いになって間もない私だが、王子は10種類の香水をその時々によって使い分けているようだ。 どれも不思議と魅了される香りで素敵だ。 一体どんな香水を使っているのだろう…誰もその成分を知らないらしい。 『最近入った召使い、気に入ったよ!これで11個目の香水が出来る!』
香水を知らない皇子。隣国の姫と香水の話題になり「瓶に入った液体…あれか!」と見当をつけ話を合わせる。 「マリリンモンローは裸に香水をつけ寝たそうよ」と聞き、皇子も夜、コーレーグースを自分にふりかけ… 「ギャ!」 「いかがなされました」 「うぅ…なるほど香水をつけるとでかくなる…」