朝晩、定期的に連絡が来ていた人からぷっつり音信が途絶えると、不安になる。 まりかのことがキライになったのなら、それでいい。 もし事故に遭っていたら? 病気で倒れていたら? そう言いつつ、彼がまりかをキライになっていない材料をかき集める。 縁を切りたい人から本、借りないわよね?
別に、数日間、連絡がないなんてよくあることだし、一瞬にして心変わりすることだってめずらしくはない。 でも、朝に晩に聞いていた声が聞こえないと、たまらなくさみしいし、心をごっそり持ってゆかれた気分だ。 愛おしさはすごした時間だけに比例するわけではない。 想いの深さとの掛け算なのだ。
「ごめんごめん、スマホが壊れちゃってさ」って、笑い合えたらいいな。 心変わりしたのなら、仕方がないな。 でも、事故だったり、病気で倒れたのではなければいいな。 だって、彼には幸せでいてほしいから。 カミサマお願い、まりかに連絡なんてしなくていいから、彼が元気でありますように。
一昨日のお昼から、既読がつかない。 朝、いつものように文字でじゃれあったばかりなのに。 病気か事故にあったの? スマホが壊れたの? 心変わりしたの? まりかのことをキライになったのなら、受け入れます。 元気でいてくれれば、幸せだから。 あなたの名前の一字を、気持ちに乗せるわ。