#4 話すということ。それを成すために必要なものは言葉。彼女は毎週同じ時間に目の前のマイクに自分の色を吹き込んだ。言葉の力って本当に美しい。そう思えたのは遥か遠い距離から私のイヤホンに届いてくる彼女の声からだった。見えないリスナーに6年間も自分の言葉を届け続け多くの人の心に 人生に寄り添い続けたその人の名前は新内眞衣。今度はあなたに私たちリスナーの精一杯の感謝が言葉として届きますように。寂しくて私たちは「あなたからの卒業」はできない。それでも耳に残ったイヤホンを外して歩き出す。笑顔と涙が混じった表情で。