平山夢明『デブを捨てに』。万人には薦めない。どうしようもない薄汚さと狂おしいほどの愛おしさが束になって心を責め苛んで来る感じ。奇想天外な比喩文の宝庫。表題作と、大家族番組を切なく皮肉った作品が良い。平山氏の人柄を知るには東京ローカル「五時に夢中」コーナー「ひら散歩」を。