1740年製グァルネリ・デル・ジェス「イザイ」をセルゲイ・ハチャトリャンが弾いたイザイ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全6曲」が素晴らしい。作曲家自身が長く愛し、葬儀の際にはクッションに載せられて棺の前を行進し、ミュンシュやスターンが所有していたという伝説の名器の響きが堪能できる。
楽器写真家の故・横山進一氏によるストラディヴァリウスなど多数の名器の写真展示(神奈川県民ホール第4展示室、10/19まで)。1733年製グァルネリ・デル・ジェス「クライスラー」には、ヴァイオリンをヴィオールのように膝の上に抱えて弾く人の像が。昔はそういう演奏法もあったのだろうか。