◆インタラクティブで回帰的再帰的な諸項の接続秩序は、非一様に無限に網の目を成すが、各項の結びつき方には濃淡があり、この濃度・密度が高い部分が「萃点」(南方熊楠)であり、いわゆるキーポイントである。このポイントだけではなくこの部分を含む少なくとも一定範囲を掬って範型をくくり出す。
◆諸項の接続秩序は、比喩だが、微小でそれぞれ異なるカッティングをされたダイアモンドが見極め難いほど無数に、しかし結びつき方は一様ではなく網の目を成して無限に連なり広がっている。光を受けるA項は自分なりにこれをB項に照り返し(逆も)、これが波紋のように全体に非一様に広がっていく。
◆意識外(意識できるがしていない場合又は当該主体にはもともと意識できない場合)の無数の諸項の存在、インタラクティブで回帰的再帰的な諸項の接続秩序。この動き方を例解して理解するには、シェイクスピア「ロミオとジュリエット」がよい。実証主義との関連では夏目漱石「行人」を例に以前書いた。