オッペンハイマーの原作を読み返しているが、トリニティ実験が成功した単行本上巻まではどちらかというと読むのが苦しかったが、下巻オッペンハイマーが自責の念に駆られ、また赤狩りを含めた反共産主義の嵐のなかで猛烈に追い詰められていく姿を読み進めるのが、どんどん楽しくなるのは何故だろう。
オッペンハイマーを見て、原作のアメリカン・プロメテウスを再読しているのだが、些細なところを一つ。 兄ロバートと、弟フランクのオッペンハイマー兄弟と、監督であり兄でもあるクリストファーと弟のジョナサン・ノーランがダブって見えるのは気のせいだが、面白い符号に感じる。