有象無象の南蛮エビが大挙して上陸した。東京湾の喉元を抑えられ上洛を許すと、都心はあっけなくその機能の九割を失った。更に電光石火の占領作戦が敢行され、日本の主要都市全てが瞬く間に南蛮エビの手に落ちた。生き残った人々は今太平洋戦争末期、長野に掘られた地下坑道跡で息を潜め暮らしている。