トゥースフェアリーは突然に
今朝初めて乳歯が抜けた娘。
数週間前からグラグラし始めて、抜けるのを今か今かと楽しみにしていたんです。
キンダーガーデンでも永久歯がすでに何本かあるお友達がいるし、お兄ちゃんも奥歯が立て続けに抜けていたこともあり、「次はわたしの番!」と口下手な娘の顔に書いてありました。
そんな待ちに待った瞬間は、静かに訪れました。
数年前、息子は初めて乳歯が抜けたのが車内だったこともあり、大声で「抜けたー!」と報告してくれました。
気質なんでしょう。
打って変わり、今朝の娘。
キッチンにいたわたしの太ももを小突いて「ん」と、仏頂面で手にしていた乳歯。
抜けたの?おめでとー!と言ってもはにかんで「触ってたらね」とサラリとしたもの。
すっごい嬉しい!
やっと抜けたー!
という心の声は、母にはわかっているのだよ。
日中はお友達と広々とした公園を走り回り、帰宅後もご近所のこどもたちともうひと遊び。
クタクタで19時にはソファでブランケットに包まって眠っていた娘をベッドに運んだところ
「娘ちゃん、あの黄色のトゥースフェアリーのやつ置いてた?」と息子。
なにそれ?
聞いてみると、いつも遊んでいるご近所のお姉ちゃん(フランス人)がトゥースフェアリーにあげる歯を置くクッションをくれて、歯とコインかプレゼントを交換してもらえるんだよと教わったのだとか。
知らんがな。
息子が枕元を確認してくると言って娘のベッドへ行っている間、ここは知らん顔を決め込まねば、あとでググって対応せねば。と悶々。
「ちゃんと置いてた」
ナイスアシスト。息子。
息子が初めて乳歯が抜けた当時(も今も)トゥースフェアリー制度については無知で、歯を入れるケースを息子と作り大切に持っていた手前、突然すぎるこの事態は、母にとってはトゥースフェアリーの襲来に等しかったわけです。
息子が寝静まるのをジッと待ち構え、いざ、娘の枕元へ。
ない。
ない。ない。黄色の何かがない。
ちょっとしたパニックで、息子の枕の下や、自分の寝室を探し回り、ようやく娘の枕カバーの奥深くから画像のブツを発見。
無事にコインとクリスタル、ミニレターを忍ばせることに成功。
スマホから一瞬で消さねばならない、この思い出の1ショットを残すべく、noteの存在に、そして昨日noteを始めた自分に感謝して、安心して眠りにつけそうです。
こんなドキドキワクワクイベントを、母に内緒で敢行するあたりに娘らしさを感じて、笑えるやら末恐ろしいやら。
トゥースフェアリーとは
欧米では乳歯が抜けると特別なケースに入れるなどして、枕元に置いておくと妖精がコインもしくはギフトと交換してくれるファンタジーな習慣。
親はこっそりとこどもの乳歯を保管して、こどもの健やかな成長を祈り、サンタクロースよろしく夜中のひと仕事を行う。
※お子様へ。トゥースフェアリーを知らない親に内緒で枕元に置くのはやめましょう。
2020年7月14日 22時
はしのちか