【活動報告】瀬戸内国際芸術祭ほか(Part1)
【活動報告】カテゴリでは、アートプロジェクトラボで主催したイベントのレポートや、本の制作活動に関連する活動をご報告していきます。
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7月下旬から8月初旬にかけて、仕事の移動をうまく使いながら、瀬戸内・大阪・愛知で芸術祭やアートプロジェクトの現場を取材・リサーチしてきました!その様子を何回かに分けてご報告していきます。
まずお届けするのは、8月25日(日)まで「瀬戸内国際芸術祭2019」夏会期が開催されている瀬戸内エリア。Part1では、メンバーの橋本が足を運んだ豊島、小豆島などの情報提供寄りの内容。Part2では、南らも合流して体験した、女木島や大島の様子やインタビュー取材と交流会についてお伝えします。
瀬戸内国際芸術祭の概要や見どころ、楽しみ方、おすすめスポットについては「【リターン紹介】アートプロジェクトを楽しむ!:おすすめ情報メール」のプロジェクトPICK UPもご参考ください。
内容、環境とも充実の4回目
実際に夏会期を体験してみて感じたことは、新・旧作のメリハリある展開と、ホスピタリティや関連イベントの充実、アート・デザイン関連スポットの増加などです。平日を中心に回ったこともあり、懸念していたほどの混雑は感じませんでした。
開催4回目を迎えるということはもちろん、直島・豊島など通年でアート観賞に訪れる拠点があるということ。会期外も活動するサポーター組織「こえび隊」があるということも大きいようです。
また、リピーターは暑い夏を避け、会場になる島も増える秋会期を狙ってくる方が増える傾向にあるようです。
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地域の変化を感じる豊島
通年で公開されている作品に加え、家浦港近くの垣内光司、硯地区のウミトタ、井筒耕平/会田大也が新作。甲生地区の塩田千春+田根剛は、塩田の既存作に、解体後に計画中の新作アプローチを示す展示を加えた内容となっていました。
島内の移動手段や食事処は限られますが、恒常的に観光客が来る流れができたことにより、食事処や民泊施設の数が少し増えてきています。作品の数も増えていますので、初めて訪れる方は島内に宿泊し時間をかけて楽しむのもおすすめの方法です。
○おすすめスポット
豊島美術館:芸術祭パスポートとは別料金。会期中はオンラインチケット販売あり。当日券の発見状況は、島へ向かう港や船着場で確認することができます。
mamma:井筒耕平/会田大也作品前にあるゲストハウス/カフェ&バー/銭湯で、島めぐりの休憩にぴったりです。
てしまのまど:豊島に縁がある美術家が2013年に開始したスペースで、センスよく島にちなんだ古道具や資料、本が並んでいます。軽飲食も提供、パンの販売もあり。
○参考ルート
10:45 高松港→11:35 豊島(家浦港)
・電動レンタサイクルを予約利用
・てしまのまどで昼食
・島内を反時計まわりで作品観賞(新作中心)
・唐櫃岡の清水で休憩
・mammaで軽食、休憩
17:35 豊島(家浦港)→18:26 高松港
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ホスピタリティ豊かな小豆島
広い島内に新作も多く展開していて、車を使っても1〜2日かけて楽しむことができます。交通手段が限られる方は、フェリーやバスの交通が便利な土庄港近くのエリアに絞るか、レンタサイクル(HELLO CYCLINGなど)を活用して土庄港エリアや草壁港〜坂手港エリアに絞ると無理なく観賞することができます。
坂手港エリアは、前回の芸術祭まで「観光から関係へ」と称して独自に地域と連携したプロジェクトにも取り組んできたエリアであることもあり、近年、移住者による活動や、お店や宿泊施設が少しづつ増えてきているそうです。
○おすすめスポット
目「迷路のまち」:2016年に完成した芸術祭作品。路地歩きが楽しい土庄のまちの家屋の中で、不思議な空間を体験することができます。
三都半島:海と山が交互に現れる島らしい景色を楽しみながら巡ることができます。平野薫など新作が多数。神浦集落の「島の家」ではそうめんなどのおせったいが行われていることが多いようです。
喫茶ままごと:芸術祭にも参加する劇団ままごとの関係者が坂手港で軽食喫茶を提供しています(金土日祝)。
○参考ルート
9:30 高松港→10:30 小豆島(草壁港)
・レンタカー利用
・三都半島エリア観賞
・喫茶ままごとで昼食
・坂手港、草壁港エリア観賞
18:00 小豆島(池田港)→19:00 高松港
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食やコミュニケーションが楽しい女木島
高松の海水浴スポットとしても知られる女木島は、夏の間多くの人でにぎわいます。展望台から瀬戸内海を見渡すことのできる洞窟まで行きたい方は、到着した船に接続しているバスへの乗り換えを忘れずに。港周辺の作品に絞れば、2〜3時間程度でも楽しむことができますが、体験型の作品や食事処も合わせてじっくりと楽しみたいところです。
○おすすめスポット
「島の中の小さなお店」プロジェクト:少し変わった卓球台や、インタラクティブな作品など。複数人で体験する作品や個性的なお店があり、同行者やお店の方とアートを介したコミュニケーションを楽しむことができます。
EAT&ART TARO「瀬戸内ガストロノミー」:人数限定で、瀬戸内に関わる食を独自にアレンジしたランチコースを楽しむことができます。時間、人数限定で1500円。電話で事前予約をすることができます。
○参考ルート
14:00 高松港→14:20 女木島
・昼食:EAT&ART TARO「瀬戸内ガストロノミー」
・「島の中の小さなお店」プロジェクトほか
17:20 女木島→17:40 高松港
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表現の力を感じる大島
ハンセン病回復者の国立療養施設がある大島。前回の芸術祭までは、島へ渡るための手続きが必要でしたが、今回からは気軽に訪れることができるようになりました。島内も自由散策可能。こえび隊のツアーも簡易化され、作品に向き合う時間や島での過ごし方を大事にすることができます。
○おすすめスポット
鴻池朋子「リングワンデルング」:島内の山道を歩きながら、アーティストのささやかな仕掛けと島の風景を体験する作品です。体験時間の目安は20分となっていますが、30〜40分見ておくと安心です。スニーカー推奨。
社会交流会館:大島の歴史がわかる資料展示や、こえび隊が中心となって制作したという、かつての島の風景を再現したジオラマ模型。島の果実などを使った飲み物などを楽しむことができるカフェ「シヨル」でも鴻池朋子の展示が行われています。
○参考ルート
11:15 高松港→11:45 大島
・昼食(弁当持参)
・社会交流会館見学
・鴻池朋子「リングワンデルング」ほか作品観賞
・カフェ「シヨル」で休憩
14:40〜
・こえび隊ツアー参加
16:30 大島→17:00 高松港
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関連イベント・スポットが充実する高松港
島々への拠点にもなる高松港では、夕方から夜にかけて体験できる作品や、美術館での関連展示なども楽しむことができます。「北浜の小さな香川ギャラリー」は、芸術祭作品だけでなく、隣接する飲食店なども充実しています。
○おすすめスポット・イベント
高松市美術館:宮永愛子展(9/1まで)、高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.08(9/28~11/4)など、芸術祭に合わせて現代美術作家による展覧会を開催。
DOMMUNE SETOUCHI:夏会期限定で、連夜イベントとインターネット配信を実施。
さろんぶるー:「北浜の小さな香川ギャラリー」などが位置する複合スポット北浜alleyに新オープンしたばかりの、文化体験を提供するデザインセンスあふれるサロン。お酒や食事を楽しむことができます。
○参考ルート
17:30〜19:30
・山下麻衣+小林直人「世界はどうしてこんなに美しいんだ」(レンタサイクル)
・高松市美術館:宮永愛子展
・北浜の小さな香川ギャラリー
※レンタサイクルは、アプリで予約や乗り捨て場所の確認も可能な「HELLO CYCLINGなど」も便利です
EDIT LOCAL LABORATORY 橋本誠
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